推しごと!13 ページ13
夜の住宅街。
タクシーに揺られてもう電気のついてない家を眺めながら
さっき北人さんの家であったことの全てを思い出す。
壱馬様との決して多くない会話を思い出しながら
ニヤけそうになるのを必死に我慢する。
タクシーが動き出すまで手を振って笑顔で見送ってくれた壱馬様の顔、私は明日の朝も思い出してベッドの上でジタバタしてるんだろうなぁ…
樹「今日楽しかった?」
『うん、誘ってくれてありがと!』
樹「Aが壱馬さんに会いたいって言うから」
『最初呼ばれた時は恥ずかしすぎて無理って思ってたけどね(笑)』
樹「でも結構話せてたじゃん」
『一言一言に舞い上がってるよ、私単細胞だから』
単細胞って、と笑ういっちゃん。
樹「ーーーー」
『え?なんて??』
樹「…いや」
窓の外を見ながら何か呟いたいっちゃん。
小さい声だったし全然なんて言ったか聞こえなかった…
『え、なに気になるじゃん』
樹「…もう家着くねって」
『あーねっ』
歩いて20分の距離はタクシーに乗るとすぐ着いちゃう。
もうすぐ私の家って距離。
歩いて帰れる距離だけど、一応芸能人として生活してるとどこに誰が潜んでるかわからないからね。
樹「俺払っとくから良いよ」
『ありがと〜!次は奢らせていただきやす』
樹「絶対な」
『まかせて、じゃあおやすみ!』
樹「おやすみ〜」
ドアが閉まり、いっちゃんを乗せて走り出すタクシーを見送る。
自動ドアを通って機械の自分のルームキーをかざした時携帯が鳴った。
自分の部屋まで入ってからLINEを開く。
これ、壱馬さんの連絡先
連絡してみたら?
その下に貼ってあったのは"壱馬"と書いてあるLINEの連絡先。
『は!?え!むりむりむりむり!!』
今日の今日で連絡先登録なんて無理すぎる!
まだそんなお近づきになれたわけじゃないし、
私ただのファンの1人だから!
連絡先なんてそんな、めっそうもない……
むりむり!こわすぎる!
じゃあ気が向いたら登録してみて
『気が向いたらって…』
そんな軽い気持ちで登録できる連絡先じゃないんじゃい!!!
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ぱぁまん(プロフ) - kiraraさん» ありがとうございます!更新頑張ります(*˘︶˘*).:*♡ (2022年2月6日 14時) (レス) id: d2764f9d90 (このIDを非表示/違反報告)
kirara(プロフ) - 続きも見たいです(*^▽^*) (2022年1月18日 22時) (レス) @page3 id: a056ba0898 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぱぁまん x他1人 | 作成日時:2022年1月4日 23時