【オリジナル】「先生、消毒して。」

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『こーの先生』







一瞬入るのを躊躇ったが
迷ってたって一緒だ、と思いドアを開けた







「今日は早いですね」

『………』

「どうかしましたか？」








何が どうかしましたか？だ








『やめたら？…その猫かぶり』

「あぁ」

『何か聞いてると腹立ってくるんだよ』

「酷いな」








そんな言葉は無視して
鞄を床に軽く放った








「寝る？」

『ん』

「俺と？」

『違ぇよ！！』








昨日ので懲りてないのか

冗談だって、と笑い飛ばす先生

嘘か本当か分かんねぇ



ベッドに寝っ転がる








「あ、最低でも
待てるのは2日までだから」








土日、ってことかよ








『鬼だな』

「はっ、言うねぇ」








昨日までの先生と違いすぎて
何か新鮮…と言うか

一気にイメージが変わった








「あ、そうだ」








こっちに近づいてくる

俺の前で止まったと思ったら
スルリと首に手を回された








「ここ、ちゃんと隠せよ」








…キスマークか


首筋に指を沿わせて

最後にキスが降ってきた








『……っ』

「顔赤いけど大丈夫？」

『っ、うっせ！！』









そう言って手を払うと








「そんな怒鳴るなよ」








とベッドに腰掛けた








『…アンタがつけたクセに』

「そりゃあ可愛い奴にはつけたくなるよ」

『可愛いって言うなｯ！！！』

「また怒鳴った」








面白そうにしている先生


笑う横顔は
男とは思えねぇくらい綺麗だった









『寝るから』

「たまには授業出ろよ」

『………』








立ち上がる音が聞こえる


授業か

テストで赤点取んなきゃ
どうにかなるだろ



そう思い目を瞑ろうとした時
スマホが鳴った

画面には連れの名前

しょうがなく出た








『…んだよ』

[ A、今すぐ来てくれ！喧嘩だ ]

『…どこ』

[ いつもの路地裏！]

『わかった』








電話越しに後ろから聞こえた物騒な音

たぶん結構多いな








『…先生』

「ん？」

『ちょっと行ってくる』

「喧嘩？」

『ん』

「ダメって言ったらどうする？」

『…行く』

「はぁ…じゃあ程々に」









本当に先生かよ

走って学校を飛び出した



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