あのクイーンちゃんになったってまじですか…【怪盗ジョーカー】 (ページ11)

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8話ってまじですか… ページ11

「これだわ、シルバーハートとクイーンちゃんが愛用していた…ヘリコプターって言うのかしら」

シルバーハートから何となくの場所は教えてもらったけど、正直よくわかっていない

でもまあ、空を飛んでみたいなって思っていたし

この際楽しみましょう♪

「発進！」

…わぁ

空を飛ぶなんて飛行機でしか体験したことがなかったから

素肌で感じる空気がとても心地よく感じる

優雅に空を飛んでいると、例の大きな飛行船が見えてきた

「えー…もうスカイジョーカー？」

もう少し飛んでいたかったな

──────────

「ごめんください」

リビングには…誰もいない

寝室かしら

「ジョーカー？」

「ん…クイーンかぁ」

そこにいた彼はベッドでぐったりとしていて、食事もまともに摂っていなさそうだった

これは…思っていたより酷そう

「ええ、勝手に入ってごめんなさい」

「…はぁ！？」

「んんっ！？」

彼が急に大声を出して起き上がるから、思わず変な声が出てしまった

「そんな飛び起きたら体に悪いわ…

それと…何も食べていないみたいだから何か作ってくるわね」

「お、おう…」

彼はキョトンとした顔で頷く

…元々顔がいいのは知っていたけど、実際に見ると余計に素敵に見える

今の顔だって、とても可愛かった

「あいつ…頭でも打ったのか？」