大好きな親友 ページ41
JUNGKOOK side
「A起きろ。
もう昼過ぎてんだぞ...」
病室に来るたび，Aが横になっている姿を見るたび自責の念に駆られる。
あの時，Aの1番近くに居たのが俺だったのに。
女に気づけなかったどころかAを助ける事も出来なかった。
「ごめんA」
あれから2カ月と半月経った。
このまま起きなかったらどうしよう。
Aが居なかったら俺はどうやって生きていけばいい？
コイツは“大袈裟だなぁ”って笑うかもしれねえけど，俺にとってAは本当に本当に＿＿＿
「家族だから...」
『グク』
「......気のせい...か」
一瞬Aの声が聞こえた気がしたけど，目は開いてない。
幻聴聞こえるとかそろそろヤバいかもしれない。
「早く起きろよ...
もうすぐでお前の大切な親友が壊れるぞ？」
A side
「ごめんA」
男の癖にメソメソ泣いているのは俺の大好きなチョンジョングク君ですね？
コイツもジニヒョンと一緒...というかメンバー全員自分のせいだと思い込みすぎ。
自分責めて楽しいか！？
「家族だから...」
突然のワードに一瞬思考回路が停止する。
“家族”って俺の事？
グクも俺の事“家族”だって思ってくれてんの？
グク本人からそう言ってくれた事が無かったから，またまたじわりと胸が温かくなる。
『グク』
そう呟いた声届いたかな。
「早く起きろよ...
もうすぐでお前の大切な親友が壊れるぞ？」
普段“親友”とか俺に直接言わないくせに。
俺もお前に会いたくてしょうが無いよ。
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作者名：まりも
| 作成日時：2021年6月20日 0時
