｛BTS｝俺らはペッコプチング。-4- (ページ38)

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胸が苦しくなるページ38

V side

「いひひっまた貰ったんだ。
ここに置いとくね」

Aのベッド脇のテーブルに置かれていくトロフィー達。

いつもだったら“嬉しいですね～！”ってトロフィーにチュッって唇を落とすのに，今はまだピクリとも動かない。

あの女は警察に引き渡されてその後どうなったのか知らないし，知る気も無い。

余計白くなったAの頬を撫でる。

ナムジュニヒョンに止められたけどやっぱりあの時殴っとくんだった。
ボコボコにしてやればよかった。

「ごめんね」

俺がもっと早くあの女に気づけていれば，Aは今も俺らと一緒に笑ってたのに。

「本当にごめ...A？」

ポタリと落ちた涙に嫌そうに顔を歪めた気がする。
ほんの一瞬だけ。

昨日ジミナも“少しだけ動いた”って言ってた。
良い方向に向かってるのかな？

「頑張ってA。
あと少しで会えるよ」

早くギュッてしたいし，して欲しいなぁ。

A side

「ここに置いとくね」

もうすっかり音は聞き取れるようになった。

相変わらず身体は動かないけど記憶は戻ってきた。
今俺が何してるのかも，何でこの状態なのかも全部思い出した。

「ごめんね」

何でテヒョンイヒョンが謝るんだろう。
悪いのは全部俺なのに。
俺があの子に認められなかったから＿＿＿

ポタリと頬に落ちた水...涙に心がギュッと痛んで顔が歪む。
ベッド上の俺の顔がちゃんと歪んだかは分からないけど。

「頑張ってA。
もう少しで会えるよ」

悪くないのに責任を感じて泣いてくれる優しい優しいテヒョンイヒョンは，動かしたつもりの俺の手を優しく握ってくれた。