｛BTS｝俺らはペッコプチング。-4- (ページ31)

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怒れる兄さんページ31

『ヒョン...』

JH「A...」

JH「『ごめんなさい！』」

JH「俺ね，本当に凄く心配したんだよ？」

『すいません...』

公園のベンチでホソギヒョンの膝の上に座らせられている俺。

あの小さな女の子めっちゃこっち見てるんだけど。
恥ずかしい...

JH「ねぇA，何があったの？」

『......今日ファンレター貰う日だったからさっさと撮影終えて，宿舎に戻ったんですけど...
その中の1つにですね...その...見たとおりカッターの刃が貼り付けてあって指を切ったんです』

JH「...」

『痛い痛いヒョン苦しい！』

俺のお腹に回した腕に凄く力を入れてくる。

折れる折れる。
落ち着いてくれ。

『別に指切ったくらいじゃあそこまで動揺しないんですけど。
その...紙に印刷された写真が一緒に入ってたんです。
8人全員が写ってるやつ。
でもその写真の俺が...何かで削られてて，見えなくなってて。
それを見たら凄く気持ち悪くなっちゃって，涙が出て来て...』

JH「ありがとう。
よく話してくれたね」

優しくポンポンと頭を撫でてくれるヒョンに，思わず目の縁に溜まったものが抑えきれずに頬を伝った。

JH「怖かったね」

『うん...』

JH「でもなにかあったらちゃんと言ってね？」

『...うん』

JH「Aには7人のボディーガードが居るんだから」

『ユンギヒョンは弱そう』

JH「あはっ！
そんなこと言ったのバレたら怒られちゃうよ」

『ユンギヒョン俺にはなんだかんだ甘いですから大丈夫ですよ』

JH「悪い弟だなぁ」

『兄さん達を見て育ってるんですけどね』

JH「言うねぇㅋㅋㅋ」

いつもの雰囲気に戻ったヒョンはアハハと笑う。

JH「何度も聞くようで悪いけど，今手紙は宿舎？」

『た，多分お風呂場に...』

JH「そっか」

『ヒョン...？』

JH「ん～ん，何にもないよ。
そろそろ帰ろうか？」

一瞬見せた怖い顔に，ビクリと肩がはねた。

ヒョンはメンバー(家族)の為なら惜しまず行動に移す。
それが頼もしくて，時にはとても怖かったりするんだ。