｛BTS｝俺らはペッコプチング。-4- (ページ17)

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頼もしい背中ページ17

J-HOPE side

THE WINGS TOUR チリ公演2日目。
グガの体調が悪くなった。

RM「おいジョングガ無理するな！」

JK「こっちのARMY達には滅多に会えないし...
それに2公演しかないから...」

パートも多く，ダンスでセンターも多い。
それに加えてチリは標高が高く，慣れない環境。
ツアー前半の疲労が一気に来てしまったのかもしれない。

「残り3分です！」

JM「グガ...」

JK「大丈『俺が行きます』A...？」

『次，俺のソロ曲入れて下さい』

グガを椅子に座らせながら口を開いたAに誰もが目を見開く。

『俺まだイケます。
グクを休ませる時間稼ぎで俺の曲入れて下さい』

MG「それは『説教なら後から幾らでも聞きます。
この先の公演でグクが満足にパフォーマンスが出来なくなるか，今日この公演が5分ほど延びるか。
どちらが良いですか？』...お前は大丈夫なんだな？」

『大丈夫です』

マネヒョンの肩を掴んで自身ありげに口角を上げてみせる姿に，いつの間にこんなに頼もしくなったんだろうと勝手に感慨深いものを感じた。

MG「音源は携帯に入ってる音しかないぞ」

『十分です』

MG「イントロ流したら音量下げるからな。
お前の曲終わったらすぐ次の曲に入るぞ？」

『大丈夫です。
どうせ俺のパート少ないですもん』

MG「そ，それは俺に言われても...」

冗談を交えて雰囲気を和ませようとしているA。
衣裳を羽織りながら舞台下に向かう彼の腕をナムジュナが掴んだ。

RM「A...ごめん」

『そこは“ありがとう”でしょ。
ヒョンが1番最初にグクの異変に気づいてくれたんです。
ありがとうございます』

RM「......ありがとうA。
よろしく頼む」

『皆で俺の歌声に惚れて下さい』

「スタンバイお願いします」

『今行きます！』

スタッフさんの声に応えて走って行く小さな背中。
それを見て眉尻を下げていたグガは，上からの大きな歓声を聞いてホッと息をついていた。