｛BTS｝彼女はマドンナ、麗容、紅一点-5- (ページ2)

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-看病も悪くないページ2

Yoongi side

YG「お"、」

...びっくりしすぎて変な声が出た。

ヌナの様子を見ようと部屋に向かったら廊下にヌナが倒れていて心臓が止まるかと思った。

YG「ヌナ、なに勝手に歩き回ってるんですか。
俺を呼べって言ったでしょう」

『...ゆかつめたい』

YG「はいはい、分かったから。
トイレは行ったんですか？」

『いったぁ』

床に頬を当てて気持ちよさそうに目をつむっている彼女を抱えればギュッと首に腕を回してくる。

『前もユンギが看病してくれたよねぇ』

YG「デビュー前ですよね。
ヌナと会ってすぐ」

あの頃はここまでチームが続いて、メンバー達の存在が家族のように思えるようになるなんて考えもしていなかった。

あの時の宿舎より広い廊下で、支えていただけのヌナの身体を、今では抱き抱えるように。

YG「時間ははやいですね」

『おおきくなったね、ゆんぎぃ』

YG「ヌナも」

『なに、ふとったってこと？』

ぷくっと頬を膨らませるなんて珍しくて。
思わず笑ってしまえばヌナは何故だかニコニコ笑顔になって俺の頬をぷにぷに触り出した。

　

YG「はい、部屋着きましたー」

『ありがとう』

やっぱりこの部屋は落ち着かない。
沢山の俺たちのアルバムに加えて、ヌナの推しグルのアルバムにグッズ。
綺麗に収納されているけれど、あまり物がない自分の部屋と比べるとなんだか＿＿＿ごちゃごちゃしてる感じ？

それに他のメンバーたちの部屋とは違って女性らしい匂いがしてなんだかそわそわしてしまう。

『ゆんぎや』

YG「はい」

両手を広げるヌナを抱き締めれば、ちゅっ、と。
いきなり頬にキスをするものだからびっくりしてしまった。

YG「珍しいですね」

『へへ、お礼のぽっぽ』

そう呟いてまた、怖いくらいすぐに眠りに入ったヌナを見つめる。

9年前のあの日はおそるおそる、眠るヌナの頭を撫でてみたけれど。

YG「Aヌナ、さらんへ」

今日は、ヌナの額にキスを落としてみた。