｛BTS｝彼女はマドンナ、麗容、紅一点-4-

お酒の匂いを纏うヌナ ページ49

Taehyung side


JM「ぬーなー！！！」

YG「はぁ？
こんなに呑んだんすか」

『久しぶりなんだもん。
コロナでスケジュール消えたから暇なんですぅぅ』



防弾一、お酒が強いAヌナ。

部屋から出て来たヌナが酒臭いから問い詰めてみれば、また戻ってから数本の焼酎瓶を手に部屋から出て来た。



HS「まだ呑むんですかぁ！？」

『お酒ないとやってられない』

NJ「7本くらいで終わりにしてください」

『んー』



聞いているのかいないのか微妙な返事をしたヌナは何故か酒のつまみにプルーンを食べている。
まだまだ酔う様子のない彼女は既に1人で5本空けているけれど...

ホントにこのヌナ怖い。
前は“早く人造肝開発されないかな”なんてぼやいてた。
出来ても手術はしないで欲しい。





　





TH「Aヌナ」

『ん？』

TH「こっち来てください」

『なんですかぁ』



ヌナが酔ったところなんて見たことない。
酔ったらどうなるんだろう。
ケラケラと笑ってばかりかな。
それとも泣き出すかな。

ヌナから香る焼酎のにおいで自分が酔いそうになる気がした。



TH「酔ってきた？」

『いつもよりはキテるかも』

TH「ヌナの酔ったところ見たいです」

『えー、そんな面白いものじゃないよ。
それにもうこの一本で終わりだから』



いつの間にか7本目を飲み始めていたヌナは“テヒョンイも飲む？”とグラスを傾ける。

俺が首を振れば目を細めてグイッと飲み干した。

焼酎に濡れた唇を舐める様子に何故かドキドキしてしまって。
綺麗でカッコいい横顔を見つめていればパチリと目が合った。





『どうしたのテヒョンイ。
眠くなった？』

TH「...ねむくない」



不思議とドキドキする。

俺の頭を撫でながら口角を上げるヌナがなんだかとてもカッコいい。



JN「乙女になってるヤツがいる」

JK「俺もヌナの彼女になりたいです」

JN「“ヌナを俺のものにしたい”とか言ってなかった？」

JK「ヌナはものじゃありません！」

JN「なんで俺が怒られてんの」





TH「ぬな、ちゅーして」

『ㅋㅋㅋテヒョンイ、においで酔ってるの？』



そう言いながらもおでこにぽっぽしてくれたヌナの唇はほんのり冷たかった。

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