｛BTS｝彼女はマドンナ、麗容、紅一点-4-

-笑顔の仮面 ページ41

Hoseok side


JM「あ、テミニヒョンからカトク来てるー」



音楽番組の収録をしているAヌナに会うために乗ったバンのなかで隣に座っているジミニはそう呟いた。



JM「ヒョン、この男知ってる？
ヌナに暴言吐いたんだって」

HS「は？知らない。
なにソイツ。アイドル？」

JM「新人らしいですよ」

HS「残念。
そんな奴がいるグループは売れないね」



なんでそんなことを知っているのかと話を聞くとテミンさんにヌナのことを頼んでいたらしい。
“テミニヒョンにご飯奢らなきゃいけなくなったなぁ”なんて言ってるけれど、その声音は弾んでいて楽しそうだ。





　





　





「「「「「こんにちは！」」」」」

JM「こんにちは」

HS「お疲れ様」



テレビ局ですれ違う人たちに挨拶をしていっていれば、ジミニが“あ、”と小さく声を漏らす。

視線を辿れば先ほど液晶の中で見た男がいた。



JM「最近人気な子たちだよね！
いつもお疲れ様！」



なーんて笑顔の仮面を貼り付ける弟に“怖いなぁ”と、他人事のように思う。

警戒心丸出しの男と、ニコニコ嬉しそうな他のメンバーの差に思わず笑ってしまった。





HS「ほどほどにな」

JM「えー、ヒョンは？」

HS「俺そーゆーの向いてない」

JM「よく言うよ」



ホラ、俺は早くヌナのところ行かなきゃなんないし。

何を言っているのか分からないというような表情をしている後輩たちに手を振ってから、ヌナの元へ足を向かわせた。

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