｛BTS｝彼女はマドンナ、麗容、紅一点-4-

俺たちのヌナじゃん...？ ページ26

Yoongi side


『みんしゅがぁ...』



少しずつ暖かくなって来たある日のこと。
ヌナが俺の作業室に来たのは日付を超えてからで。



YG「どうしたんすか」



目の下に残る隈をなぞってみれば、ヌナは曲を聴いて欲しいんだと口にした。





　






YG「ヌナ...やばいですね」

『なにがよㅋㅋㅋ』

YG「とんでもなく恋愛ソングじゃないですか』

『別に初めてじゃないじゃん？』



まぁ...そりゃそうですけど。

でもヌナがあまり作らないようなホントに明るい曲。
なんていうか、全ての歌詞の後ろに“！”が付きそうなくらい元気な曲だ。



YG「俺は良いと思います。
Armyだけじゃなくて世間サマもビックリすると思いますよ」

『そうかな』

YG「俺、完成がすごく楽しみです。
ヌナの...ソロ曲」



ヌナが本格的にタイトル曲を作り始めたと言って数週間しか経っていないけれど、ある程度下書きがあったのかもう出来たようだ。

本当は前々回のアルバムにヌナのソロトラックも入れる予定だったけど...
普段アルバム構成に何も言わないヌナが“私のソロは入れない”なんて言うもんだから、何か訳があるんだろうって入れなかった。

ナムジュニとは最後まで揉めてたけど。





『どんな衣装にしようかなぁ』

YG「あんまり露出が多いと風紀委員にダメ出しされますよ」

『ユンギヤもその中に入ってるでしょうよ。
それに露出してなくてもスカートだけでアウトにするじゃん』



クスクス笑うヌナの手元のスマホ画面には、ヨジャアイドルの可愛らしい衣装が映し出されている。



やっぱりヌナもそーゆーの着たいよな...

そりゃヌナはなんでも似合うから可愛いに決まってるし、世界の頂点に立てる。

ただ俺たちが嫌なだけで...
だって無理じゃん...ヌナは俺たちのじゃん...？

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