｛BTS｝彼女はマドンナ、麗容、紅一点-4-

-冷たくて恐ろしい。 ページ21

SEVENTEEN Woozi side


JN「A...」



小さく名前を呟いた先輩は、とてもじゃないけどDITEさんを心配しているような表情には見えなくて。

心配がないからなのか、信頼しきっているからなのかは分からないけれど不思議でしょうがない。





『そねーな会話するならうちらの耳に絶対に入らんところで話せ』



DITEさんに言われたことが相当な屈辱だったのか、男たちは顔を真っ赤にして彼女を睨み出す。



「女のくせに生意気なこと言ってんじゃねえ」

『男と女の問題じゃのうないか？
人としてじゃと思うけど』



対してDITEさんも、相当頭に来ていたのか鼻で笑いながら煽りまくっている。

そろそろヤバいんじゃないのか。

さっきまで動き出そうとしていた先輩はタイミングを見計らっているのか、廊下の角から様子を確認している。

すると、焦る俺たちを制するように手を横に出していた先輩は、ニコリと笑みを見せてから歩き出した。





「この...クソがっ！！」



ジン先輩に気づいていない1人の男が大きく手を振り上げた時だった。



JN「うちのAに手を出さないでくれる？」



漫画のように、男の腕を掴んでふわりと後ろからDITEさんを抱いた先輩は、今まで聞いたことのないくらい低い声で男の動きを止めた。



JN「俺のことはどうとでも言うといいよ。
メンバーや後輩たちのことを悪く言うのはやめてくれるかな？
すっっっっごく気分が悪いんだよね」



男たちが声を出す前にこちらを振り返った先輩は、さっきの微笑みからは考えられないくらい、冷たい顔をしていた。

-少しの勇気→←-彼女の魅力。

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