｛BTS｝彼女はマドンナ、麗容、紅一点-4-

知らないくせに ページ19

Seokjin side


「ぶっちゃけさ、バンタンもセブチもなぁ...とは思うけど」

「いいよなぁ。
顔がいいやつらは」



なーんで廊下でそういうことを話しちゃうんだろうか。



今日俺たちはCMの撮影、SEVENTEENさんも何かの撮影があるらしく、珍しく両グループがここのスタジオで仕事なのだけれど。

スタッフさんたちのいやーな会話が聞こえてきて思わずため息が出そうになった。





「「お疲れ様です」」

JN「わっ、びっくりした。
お疲れ様です」



自販機のところに行きたいのに例のスタッフ達がいて行けない。

違う階に行こうかと思っていれば後ろから声をかけられて大きく肩を上下に動かしてしまった。

後ろにいたのはSEVENTEENのウジさんとスングァンさんで。
よりによってこの状況下で来ちゃうなんて。



ｽﾝｸﾞｧﾝ「こんな所でどうかされました？」

JN「あ、その...」





「セブチのちっちゃい奴が女装して紅一点やれば需要あるんじゃね？ㅋㅋㅋ」

「バンタンの紅一点みたいに楽に仕事取れるだろうな」

「バンタンもセブチも大した曲作らなくても売れるんだからいいよな」

「やっぱ顔だよ顔」

ｽﾝｸﾞｧﾝ「なっ、」

ｳｼﾞ「...落ち着け」



なにも知らないくせに。

Aが世間に認めてもらえるためにどれだけ頑張ってるか、必死になってもがいているか知らないくせに。

SEVENTEENの皆さんがどれだけ沢山練習して、一生懸命に曲を作っているかも知らないくせに。

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