｛BTS｝彼女はマドンナ、麗容、紅一点-4-

-素敵なヒト。 ページ14

Taehyung side


【受賞者は＿＿＿BTS！！！！！】





ありがたいことに今年も大賞をいただくことができて。

俺たちが必死にもがいて来たこの一年も無駄じゃなかったんだって。

涙が出そうなのを必死で抑えながらステージに向かう。



ヌナ、大丈夫かな。

ヌナはあのステージの後立てなくなってしまって今は救護室で休んでいる。

一緒にこの光を見れたらよかったのに。





HS「Army〜！！！」



最初はホソギヒョンのコメント。

大きな歓声に、さらに涙が出そうになる。



HS「本当に、僕は、僕はこの賞を貰えても貰えなくても泣いていたと思います。
ここに来るまで沢山苦労してきてそして皆さんから沢山の愛を頂いたので、必ず恩返ししたかったんです＿＿＿」



ヒョン達はこの一年、俺よりも、もっともっと辛かったんじゃないかな。

たくさんの意見をぶつけ合って、傷つけ合ってしまって、それでもヒョン達は俺らに愛をくれて。

今年も、ここまでこれて良かった。

来年も、再来年も、その先もずっと、たとえ賞が貰えなくなっても、皆と一緒にいれるかな。





HS「ありがとうございます、愛しています」



ヒョンがそう言えば会場に大きな歓声が響く。
すると突然、さらに歓声が大きくなり、ビックリしてモニターを見てみれば。



TH「ヌナ...」



ヌナがステージに向かって走って来ていた。





　






『頑張ったね、ホソギ』



ステージに上がって来たと思えばホソギヒョンをガバッと抱きしめて頭を撫で始める。
更に泣き始めたヒョンを見て、ユンギヒョンはニヤニヤして口を開いた。



YG「ヤーヌナ、ホソギ泣かせないでくださいよ」

『うるさいうるさいー
ごめんねジミニ、コメントいいよ』



ヌナはこうやって、いきなり現れて俺らの気持ちを軽くしてくれる。

鋭い目を細めてにっこり微笑むその顔が大好きで、愛おしくてたまらない。





『ホソギ、抱きしめてくれるのは嬉しいけどちょっと痛いな。
ヌナ怪我してるんです...』



お医者さんからの絶対安静を破ってあんなに踊ったから、既に塗った傷口から血が滲み出ている。

そんなことお構いなしに俺たち1人ずつをギュッと抱きしめてくれるヌナに、ジニヒョンのコメントで泣いてた俺は、更に涙を流してしまった。





『テヒョンイも、沢山頑張ったね。
ありがとう』





こんなに素敵な人はこれから先、

もう一生現れないんだろうな。

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