キミのおかげ ページ10
JN「Girl 차라리 차라리＿＿＿」
初日の収録。
ラスサビ前、ソクジニのパートで身体がぶわっと熱くなった。
ドクンドクンと心臓の音が大きく聞こえてくる。
ふるふると手足が小刻みに震えている。
TH【ヌナ今までソロパートあったじゃないですか】
【いやいや、緊張の規模が違うのよ。
だって元々はジョングギのパートだったんだし】
JN【楽しみだなぁ】
【うるさいわね】
数秒の間で走馬灯のように控え室での記憶が一気に蘇ってきた。
どうしよう。
凄い緊張する。
『っ！』
各人バラバラに動くソクジニからジミニにかけてのパート。
足が震えてふらつきそうになるのを必死に抑えていると、パチリと目があったソクジニがニコリと笑って頷いてくれる。
すると、不思議と身体の震えがおさまって張っていた肩の力が抜けた。
なによ、あんな余裕そうに笑って。
JM「더는 돌아갈 수 없도록＿＿＿！！！」
でもありがとう、ソクジニ。
『I need you girl＿＿＿』
私、上手く出来る気がする。
JN「Aー！」
『ジナー！』
JN「出来たじゃーん！」
『ジニのおかげだよー！』
舞台裏にはけてから、大きく両腕を広げるソクジニの胸に飛び込む。
JN「上手だったよ」
『でしょ』
ポンポンと背中を叩いてくれたソクジニから離れると、後ろから誰かに抱きしめられた。
TH「Army達ビックリしてましたね」
JM「思考が追いついてなくて一瞬静かになったもんね」
『あれすごく焦った』
ジミニのパートが終わって私がセンターで歌い出したら直前までニコニコしてたアミ達がキョトンとしたような顔するんだもん。
焦ってすごくドキドキした。
そしたら沢山の子が“きゃー！”って言ってくれるから嬉しくて嬉しくて。
JK「あはっヌナ嬉しそう」
うん。ヌナ嬉しい。
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作者名：まりも
| 作成日時：2023年3月2日 23時
