にゃんこは甘えたさん ページ45
TH「ユンギヒョンまだ作業してます...」
JM「ナムジュニヒョンは?」
HS「今寝かせてきた」
授賞式が終わり、少し落ち着いて来たと思ったらナムジュニとユンギが作業室に篭りっぱなしになってしまった。
特に最近___この数日は全然寝てない。
全く寝ない。
ホントに寝ようともしない。
JN「A...お願い」
『はーい』
ナムジュニはホソギが寝かせてくれた。
どうやったんだろう。
子守唄でも歌ったのかな。
ナムジュニより休みを取らないユンギを寝かしつけるのは私の担当。
“寝かしつける”なんて言い方はおかしいけれど、無理矢理寝かしてるのが事実だ。
デビューしたての頃まではソクジニとかホソギがユンギ担当だったけれど、いつの間にか私に変わっていた。
『入りまーす』
扉を開けると肌で感じるピリついた空気。
見慣れて来た机上の沢山のペットボトルやプラスチックカップを見て、出そうになったため息を無理矢理呑み込んだ。
こうやって荒れて(?)る時に作業室に入るとユンギはいつも、
YG「なんですか」
とこちらを見ずにそう言い放つ。
見てないのを良いことに顔に出てるであろう
勿論ユンギは嫌そうに顔を歪めて私を見上げた。
YG「用がないなら戻って下さい」
『ユンギに癒してもらおうとして来たのに』
なーんて嘘の口実だということは分かっているであろうユンギは、毎度毎度この言葉を聞くと私をソファに連れて行く。
私が来た時点で寝かされるって分かっているのに、ここまでしないと動かないのは彼なりの抵抗だったりするのかもって思ったり。
プライドでもあるんだろうか...
YG「どうせ寝かせに来たんでしょ」
『あら、話が早い』
どかっと隣に腰掛けたユンギを私の肩にもたれさせるように引き寄せれば、素直に頭を置いて目を閉じる。
YG「俺、ヌナ無しじゃ寝れなくていつか死ぬかも」
『じゃあずっと一緒に居ようか』
YG「ヌナは結婚しなくて良いんですか」
『今んとこ結婚願望は無いかな』
YG「ふぅん」
『ユンギは結婚しそう』
YG「どうでしょうねぇ」
静かな作業室でユンギの寝息だけが聞こえる。
可愛いくて愛おしい私の弟。
ユンギヤに悪い影響を与えかねない常識の無いヤツを連れて来たりしたら、私が引っ叩いてやるんだから。
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作者名:まりも | 作成日時:2023年3月2日 23時