｛BTS｝彼女はマドンナ、麗容、紅一点-2- (ページ40)

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-私への想いページ40

TH「ヌナ」

『ん？』

TH「ヌナはさ、彼氏作らないんですか？」

キラキラと宝石のように輝いている、ソウルスカイ展望台からの眺めに心を弾ませていれば、突然そんな事を言われた。

『恋愛どころじゃ無いよー
どうしたの、好きなコでも出来た？』

メンバーとはあまり恋愛話はしないけれど、なんとなーく“好きな子でも出来たのかな”とか“あの子のこと気になってるのかな”とか感じることは有ったりして来た。

でも大きなトラブルとか無いし、事務所からも特に何も言われてないし、メンバーの恋愛事情には口出しして来なかったけれど。

神妙な顔して言うテヒョンイに、“そんなに難しい恋愛をしようとしてるのか”と不安になってしまった。

TH「んーん、別に出来てないです」

『あら、そう？』

TH「ヌナより良い人が見つかったらその人と付き合うかもしれない」

『そっか』

私を基準にしてくれるのは嬉しいけれど、私より素敵なヒトは沢山いるんじゃないだろうか。

背が低めで守ってあげたくなって、料理が上手くて、“オッパ”って甘えてくれるような女の子とか。

テヒョンイも大人になったんだなあ、なんて1人勝手に感動していれば突然手を握られた。

TH「ヌナ、ずっと大好きです」

『うん、私もテヒョンイのこと、ずっと愛してるよ』

チラリと横のテヒョンイに視線を移せば、外の光が非対称の瞳に反射していて。

やけに大人びた表情も相まって、その瞳に吸い込まれそうな感覚に陥った。

　

TH「今日、ヌナと来れて良かった」

パッといつもの笑顔に戻ってそう口にしたテヒョンイは“屋台寄って帰ろう"と私の手を引いて歩き出す。

『楽しかった。
誘ってくれてありがとう』

私の言葉に返事は無かったけれど、握られた手にギュッと力が加わった。