withジョングク ページ32
とあるArmy side
JK【ヌナ、僕ともやりましょうよー】
大好きなヌナとVラをやりたいらしいマンネはどこかの部屋の回転イスでグルグル回りながら、廊下にいるらしいAに向かって叫んでいる。
【すぐ戻ってくるから待っててー！】
“そう言ってこの前は自分のパソコンのキーボードの上で寝てデータ消して泣いてたじゃん”と呟いたジョングクは不満そうに口を尖らせていた。
【お待たせ】
JK【遅いです！】
【まだ5分も経ってないでしょ...】
“早く早くっ！”と急かして自分の隣に座らせるマンネは満足そうに笑っている。
いつしかの不仲説が全く無かったかのように仲良しな2人。
まぁあの時はお互いの呼び方が他所他所しかっただけだったけど。
JK【僕とヌナはいつから仲が良いか？
うーん...】
【デビューちょっと前からわりと話すようになったかと】
JK【......】
【なんでそんな顔してるのㅎㅎㅎ】
椅子の上で膝を抱えてしょんぼり顔のジョングク。
そんな彼を見てクスクス笑うAに、ジョングクは更にシュンとした。
JK【僕...ヌナに酷いこと言ったから】
【そんな昔の話...】
JK【あの頃の自分を殴りに行きたいです】
【大丈夫だってばー】
何があったのかは分からないけれど、ジョングクは本気で泣きそうになっている。
その様子に目をまん丸くして驚いているAはオロオロしながら腕を大きく広げた。
【昔も今も気にして無いってばぁー】
JK【僕が気にしてるんです...】
ゆっくりと立ち、大人しくAの腕に収まって、目を彼女の肩口に押し付ける。
その状態のままジョングクが動き出すもんだから、回転イスの上のAもそれに合わせて動き出した。
ふとジョングクが顔を上げると、その目の前には私達と繋がっているカメラがあって、パチリと目が合うような感じになる。
Aは後ろを向く状態になっているから顔は見えないけれど、きっと優しい表情をしてるんだろうな。
ジッとカメラを見つめていたジョングクは目を擦ってからピースをしてニコリと笑った。
JK【僕、今度...近いうちにヌナとデートするんです】
【え、この状態のまま話すの？】
Aの肩に顎を置いて話し出すジョングクと、こちら側に顔を向けられないA。
“楽しみです"と話し続けるジョングクはAの髪を優しく撫でていた。
うーん、羨ましい。
けどなんかこの2人、嫉妬したくても出来ないんだよね。
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作者名：まりも
| 作成日時：2023年3月2日 23時
