｛YG｝“ミン”トグリーン同盟-2-

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「格好いい〜！」

「ね、今の見た！？」

「笑ったよ！」



ユンギくんを呼びに体育館に行くと入り口に女の子達が群がっていた。

どの部活に格好いい子が居るんだろうか。
このやけに広い体育館使ってるのはバレー、バスケ、バドミントン、ハンドボール...あれ？バレーとハンドボールは中等部の体育館だっけ。





中を覗いてみると丁度誰かがゴールに向かってボールを放った所だった。



『わぁ...』



女子の黄色い悲鳴を気にすることなくチームの子とハイタッチをしているユンギくん。

どうやらこの女の子達の目的はユンギくんみたい。



丁度よく終了のブザーが鳴り“休憩〜”と部長さんらしき人が声を上げた。
けどユンギくんは他の子とまだボールを追いかけている。



ユンギくんが投げたボールは綺麗に弧を描いて、ゴールの縁を回って＿＿＿



『あ』



落下して私の方に転がってきた。



ボールを拾い上げ、ユンギくんと目が合ってから突然ハッとして固まる。

もしかして呼びに来たの迷惑だったかも...？





だってユンギくんは人気者で、こんなに女の子が見に来ていて...
も、もし万が一私なんかと噂されようもんなら迷惑極まりない。

いくらユンギくんが私のこと嫌っては無いって言ってくれてても“迷惑だ”とは思うかもしれない。



YG「ミント...」

『ご、ごめんユンギくん、あの...』



ボールを渡して話そうとするけど言葉が上手く出て来ない。

ユンギくんは私の手からボールを取ると体育館に戻ってしまった。



や、やっぱり怒ってる...？

やりとりを見ていた他の女の子達にクスクスと笑われる。



『......』



幾ら怒ってても一言くらいくれても良いじゃない。












YG「何してんの、行くぞ」

『あれ？』



声に驚いて顔を上げると肩にタオルを掛けたユンギくんが。



YG「？」

『あれ？』

YG「なんだよ」

『怒ってないの？』

YG「はぁ？なにが？」

『......何にも無い』

YG「なに？
勝手に被害妄想してんの？」

『してない！』



ニヤニヤしながら顔を覗き込んだ彼からフイと顔を逸らす。



YG「早く、腹減った」

『あ、ごめん。
麺伸びてるかも』

YG「......」



な〜んだ、怒ってなかったや。

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