第96話 ページ6
私達は地下の会議スペースへ向かった
「あっ」
「領収書、お待ちですか？」
「西村さんにちょっと、、、」
「私？」
「私も手塚さんにお話があるんです」
木下さんが立ち上がりそう言った
「あとでいいですか？」
「よくないです」
「ちょっと！逃げる気？」
石崎さんはその場を去ろうとした児島さんにそう言った
「いや、マジックを取りに、、、」
「この人、やっぱりおかしいです！」
今の会話のどこにおかしいと思う要素があったんだ？
「管理人さんが亡くなった時、あなたどこにいました？」
「無視しないで！」
「部屋でテレビを見ていましたが」
「俺、直前に、管理人室の前で、、、金属がこすれ合う、小さな音を聞いたんです」
「、、、」
「後日同じ音を聞く機会がありました」
西村さんは嘘を付いているが、、何故付くのだろう？ゲームに参加していないから犯人ではないと思うが、、、
「あの時、管理人室でなにしてたんですか？」
「あ、、、管理人さんに貸してるものがあったんで、催促に行ったんですが、不在でした」
「貸してるものとは？」
いきなり木下さんが会話に入ってきた
「麻雀用のマットです。大分後に、新品になって返ってきましたが」
「おわびってどういう意味だったんですか？」
「タバコで穴を開けたとは聞いていたので。書い直したんだと思いますけど。それがなにか？」
「、、、」
「あ、どうぞもう取ってきてください」
西村さんは児島さんに声を掛けた
「あ、はい」
「ちょっと！もう！」
「ちなみに、西村さんは、いつから交換殺人ゲームのことを知ってました？」
「まだこの話、続けるんですか？」
『答えて下さい』
「最後の質問です」
私と二階堂さんは同時に言った
「一緒にレストラン行きましたよね？」
一体なんの事だ？
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作者名：音楽ガール | 作成日時：2020年9月27日 18時
