あなたの番です4 (ページ22)

今日:15 hit、昨日:12 hit、合計:30,288 hit

第112話ページ22

「はい、お客さん、着きましたよ」

　タクシーの運転手にお金を払い勢いよくタクシーから飛び出す。そこへ覆面パトカーがやってきて水城さんが降りてきた

　私達4人は二階堂さんの友人から聞き出した内山の部屋の前に行く。翔太さんは早速ドアを開けようとするが水城さんがそれを制した

　コンコン

　水城さんがノックをする。

「はい」

　ドアの向こう側から声が聞こえた。内山の声だ

「、、、！」

「すみだ署の水城と申します。お話があるので、開けていただけますか？」

　水城さんがそう声を掛けると内山は笑い出した。何故？？水城さんはそれにカチンときたらしくよく見る臆病な声色から一転して低い声で怒鳴った

「開いてますよー。フフフ、、、！」

　何故笑っているのだろうか、、。警察がいるのに

「この野郎、、」

　水城さんは舌打ちをしてそう言った。そしてドアを勢いよく開ける。私は二階堂さんの肩越しに部屋の中を見る。数メートル先に内山が座っているのが見えた。それを確認できるか出来ないかのタイミングでダーツの矢が数本、勢いよく飛び出し内山の胸に刺さった

「、、、え」

「ブッルでーす！」

　内山はダーツの矢が刺さっているにも関わらず大声で笑いながらそう言った

「は？」

「ちょっと」

　翔太さんは部屋に駆け込もうとするが二階堂さんに止められる

「危険です」

　他にも仕掛けがあるのかと思い引き止めたのだろう。そのせいで4人とも内山に近づけない。目と鼻の先にいるのに、、、。少し歩けば届くのに、、、。