第111話 ページ21
「もしもし、、、」
相手は電話に出たみたいだ。二階堂さんは電話相手に少し絡まれてから本題に入った。そして情報が手に入ったのか途中で電話を切った。
「行くよ」
間髪入れずに翔太さんは言った
「えっ?」
「家わかったんでしょ。乗り込むよ」
「はい」
「黒島ちゃんはウチで待っててよ。ちゃんと鍵締めて、チェーンもね」
「えっ、でも、、、」
「どーやん、Aちゃん行こう」
「行ってくるね」
沙和ちゃんに一言言って翔太さん達に着いていく。二階堂さんは渋々と言った感じだった。
マンション前の道に出てタクシーを拾おうとする。なかなか引っかからない。横で翔太さんが誰かに電話をかけていた。
「水城さんですか?今から一緒に来て欲しい場所があるんですが」
電話相手は水城さんだったようだ。私は2人の会話を聞く
《ごめんなさい、今、ちょっと手が放せない》
「いえ、、、かなりブルな男の家に今から行くんで」
二階堂さんが手を挙げやっとタクシーを捕まえた。翔太さんは電話をしながらタクシーに乗る
「コーポ白笑までお願いします」
二階堂さんが小声で運転手に伝える
《ない?何な男?》
「笑って殺されてる事件の犯人は全部、内山って男かもしれないんです」
《ウチヤマ?》
電話の奥で水城さんがどもっているのが聞こえた
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作者名:音楽ガール | 作成日時:2020年9月27日 18時