第110話 ページ20
そして次の日、、、。今日も新たな発見があったみたいだ。その証拠であろう物がテーブルの上に置かれている。
「盗聴器?」
翔太さんが訊ねる
「はい。これがウチで使ってるよくあるタイプです。で、こっちがこの部分が、やや広くて左右対称じゃないんです」
二階堂さんが説明した通りテーブルの上の分解された三つ叉タップは左右非対称になっていた
「こんなもの、よく気が付きましたね」
私が心底感心したように言うと
「研究室行くと、機械いじりしてる奴ばっかりなんで」
と、返してくれた
「心当たりは?」
「それが、、、」
「この画像、前にも見せましたよね?」
内山の写真の事だ。れっきとしたストーカーみたいだったな、、、。
「耳を見てください」
二階堂さんは画像を拡大して耳元を見せる
「イヤホン、、、片方だけ、、、?」
「盗聴した音声を聞いてる可能性も」
この男、やっぱり仕留めておくべきだった
「待ってよ。もしずっと前から黒島ちゃんの部屋が盗聴されてたとしたら、みんなで推理してるのも聞かれてる可能性あるよね」
「すみません」
翔太さんの言葉に沙和ちゃんは謝罪をする
「いや、謝る事じゃ無いけどさ、ゲームに便乗して誰かを殺すことも可能だよね?」
「よく見ると、こいつ、笑ってますよ」
「笑ってる、、?」
二階堂さんが指摘した通り画像の内山は口角を上げていた
「こいつの家、わかる?」
沙和ちゃんは首を振った。二階堂さんは電話をかけ始めた。、、、何故今?
「、、、二階堂さん?」
「前に化学実験のAIを作るのに協力した奴で、、、やたら学内で人脈が広いヤツがいるんです」
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作者名:音楽ガール | 作成日時:2020年9月27日 18時