あなたの番です4 (ページ16)

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第106話ページ16

「翔太さん、、、黒島は、、」

　私は沙和ちゃんのことは言わないでと伝えようとした

「ごめん、入院中だったね。不謹慎でした」

「もうすぐ退院するそうです」

「あぁ、よかった」

「早川教授が黒島さんを呼び出したのは、匿名の電話があったからだそうです」

「電話、ですか？」

「はい、《黒島さんがあなたを殺そうとしています》って。男の声で」

「、、、」

「じゃあ、その男の人が黒島を突き落としたって事ですか？」

「その可能性が高いですね」

「それと関係あるかどうか、、、亡くなった彼氏についても調べてもらえるよう警察に頼んだよ。彼氏っていうか、彼氏の喧嘩相手。もしかしたら何か恨みを持っているかもしれないし」

「逆恨み、、」

「まだ本人に聞きづらいですしね」

「まぁ、黒島ちゃんはさ、気分転換に、デートでも連れてってあげなよ」

　翔太さんがそういうと二階堂さんは声を低くし

「デート、、、？」

　と生返事をした。それも怖い顔で

「デートはもっと明るくいうものかと思いますが、、、」

「デ、、、デート」

　ピンポーン

　インターホンが鳴った。翔太さんの後ろからモニターを見るが誰も写っていない。翔太さんも不審に思ったのか録画の再生ボタンを押す。そこには人がピンボケして映っていた