第105話 ページ15
そしてその後将斗さんと少しだけ話マンションに帰った。いつものように翔太さんの部屋へ向かう。二階堂さんはいるのかな？沙和ちゃんもいつ目が覚めるのか、、、。
「早苗さんの件は分かりましたが、、、神谷さんは無事だったんですか？」
「お昼ごろに目が覚めました。アキレス腱が切れていますがリハビリを行えば元に戻るそうです」
「目が覚めたの！？Aちゃん」
将斗さんの件を報告したら翔太さんが食いついてきた。
「はい」
「それは良かったです。で、児嶋佳世さんの遺体が笑っていたというのは、確定要素ですね？」
児嶋さんも笑ってたのか、、、。
「さらにこの紙、、、」
二階堂さんはテーブルの上に置かれている【児嶋佳世】と書かれた紙を見つめる。達筆だな。
「ごめんね、飯食いながらする話じゃないんだけどさ」
「大丈夫です、とのみち味わって食べてるわけじゃないんで」
「この前おいしいって言ってくれてたよね？」
「おいしいですけど、飽きました」
二階堂さんもだいぶ本音言うようになったな。白菜を噛みながらそんなことを考える。黙ったかと思ったらAI菜奈ちゃんを立ち上げた。
「菜奈ちゃん、どーやんは嫌なヤツだ」
《二階堂君はすっごくいい人だよ》
「は？何これ？」
「、、、」
AIが学習したのだろうか。菜奈さんと二階堂さんは会ったこと無いはずだ。翔太さんは少しムキになり
「菜奈ちゃん、どーやんに会ったことないんだけど。変なプログラムしたでしょ？」
と、言った。
「してませんよ、AIが自分で学習したんです」
AI凄いな、、、。私の関心を他所に翔太さんはさらに機嫌が悪くなったようで
「ほんとかよ、、、他にもさ、AI黒島ちゃんとか作ってさ、いやらしいこといわせたりしてんじゃない、、、」
と、不貞腐れて言う
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作者名：音楽ガール | 作成日時：2020年9月27日 18時
