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第86話 ページ26

翔太さんは黙って聞いてる


「あの、、私、納得できません。Aさんには悪いですけど」


「いや、、、」


「確かに変なこと多いよね。そもそも総一君はさベランダにいたんでしょ?俺達が監 禁された時は、手錠されてたのに」


「、、、」


「それに、、絶対開けるなって言って置かれてたクーラーボックスに、、、鍵もなにもついてなかったのが気になってたんだよね」


「でも、菜奈さんが殺された時、総一君は施設にいたんじゃないですか?」


「それは、、、そうだね」


 解散し大学のカフェテラスで沙和ちゃんと昼ごはんを食べる。沙和ちゃんは二階堂さんが座っている席に向かった


「今朝の言い方はないと思います」


「えっ?あぁ、、、今、ちょっと忙しいので」


「翔太さんの前で、犯人捜しを楽しむような態度はどうなのかなって」


「そんなふうに見えました?」


「見えましたよ。いただきます」


「すいません、気を付けます」


 沙和ちゃんは餃子を2個一気に食べる。二階堂さんは驚いたようだ


「二階堂さんは知らないと思うんですけど、翔太さん、以前はもっと、ずっと明るい人で」


「、、、」


「私、少しでも元の翔太さんに戻って欲、、、なんですか?」


「あっ、いや、、、。すごい、食べるんだなって」


「え?ああ、、課題してたら血糖値下がっちゃって」


 良い雰囲気を出す2人から離れようとする


「Aさん?どうしたんですか?」


『(2人で)ごゆっくり』


「、、、」

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作者名:音楽ガール | 作成日時:2020年7月3日 19時

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