あなたの番です 3 (ページ3)

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第63話ページ3

「オーマイなんとかって言ってたのを、なんとか聞き取ったんだけど、合ってました？」

「はい」

「おぉ、、、。こういう細長いCD、見たことある？」

　と、木下さんは私と沙和ちゃんにCDを見せてきた

「私達は、、、特に翔太さんは、身近な人を殺されて、とても悲しんでるんです」

「、、、」

「あなたは使命とか言って、結局は本のネタに、、、」

『沙和ちゃん、、、』

「ごめんなさい」

　木下さんは素直に謝った

「、、、」

「そりゃ当事者が不快に思うのは当然です。でも、実際に起きた暗い事件から、なにか教訓を見つけ出して、、、」

「で、、、！犯人の目星はついたんですか？」

「情けないけどまったく」

　翔太さんはその言葉を聞いて気が抜けたのか椅子に座った。それでも、沙和ちゃんはまだ疑っているようだった

「304の鍵を借りたのも、犯人捜しですか？」

「あぁ、北川さん引越しちゃったし。なんの手がかりも無いと思ったんだけど、一応確認したくて」

「翔太さんの部屋にも入ったんじゃないですか？」

「フッ、、、つまり私が、奥さんを殺したって事？」

「笑うことじゃないです！」

「“人を疑う前に、その人のゴミ袋を100開けろ”ゴミライター・木下の言葉です」

「もういいよ、、、黒島ちゃん。帰ろう」

『もう帰るんですか？』

「？どうしたの、Aちゃん」

『この部屋は情報の宝庫です』

「！宝探し、、、」