第77話 ページ17
今日も臨時で住民会があった。参加者は翔太さん、田宮さん、石崎さん、柿沼さん、沙和ちゃん、西村さん、幹葉さん、二階堂さん、木下さん、江藤さんに私だ。藤井さんは部屋に引きこもっているらしい
「えっ、本当にやるんですか?」
「えぇら一応、毎年恒例ですし、私たちは別にやましいところはないですから」
「やましいところねぇ」
「町内会のお祭りに、毎年出店しているんです」
田宮さんは二階堂さんに説明する。二階堂さんは頷いて答える
「ヤベェんじゃねえの?この時期に出店なんて」
「どういう意味ですか?」
「殺人マンションが出すお店に来る人なんているのかよって言いたい顔してますね」
「そうだよ。ただ、浮田さんは毎年はりきってたから、俺も協力はしてぇけど」
「いっそのこと、お化け屋敷とかどうですか?みんなで殺人鬼の格好して、脅かすんですよ」
「面白いですね。中に本物が混じっているわけだし」
江藤さんが案を出すと幹葉さんがいち早く賛成した
『え、、、』
「この子、、、なに言ってるの?」
「、、、」
翔太さんは黙って皆の反応を伺っているらしい
「では引き続き検討するとして、夏祭りの話はいったん、終わりにしましょうか」
西村さんがそう言うと、会議室のドアが開き蓮田さんが現れた
「あっ、管理人さん」
「どうも。えっとみなさんに新しい住民の方のご紹介を。あっ、今回は入居拒否とか、マジなしで」
「はい?」
「お願いします。どうぞ」
蓮田さんが促すと男の人が入ってきた
「あっ、すいません。えー502号室に越してきました南です、よろしくどうぞぉ」
苦手なタイプだ。しかも502って、、、
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作者名:音楽ガール | 作成日時:2020年7月3日 19時