第52話 ページ23
「ごめんなさい、僕もあなたと一緒に食事がしたかったわけじゃないんです」
翔太さんがそういうと二階堂さんは黙る
「妻が殺されたんです。その犯人をプロファイリングして欲しいんです」
「あの、、、ごめんなさい。僕のAIは主に接客サービス、、、」
「ここで起きていることは、ただの殺人事件じゃないんです。さっきの住民会でやったゲームが発端となって、いくつかの殺人事件が絡み合ってる可能性があるんです」
「ゲーム?」
『交換殺人ゲーム。くじを引くように、殺したい人を交換したんです。それだけでも複雑なのに、ゲームとは関係なく殺されてる可能性もあって、、、』
「面白そうな話ですね」
「面白そう?」
「AIはデータさえ入れれば、感情や思い込みに左右されることなく、客観的に答えを導き出してくれます。これは、事が複雑になればなるほど、人間よりもパフォーマンスを発揮するということです」
二階堂さんは人が変わったかのように饒舌になった
「、、、」
「先輩に、世界中で起きた凶悪犯罪のデータから未解決事件の犯人像を予測するAIを作ってる人がいます。犯罪が起きた場所、時間、天気、被害者の性別や年齢、背格好、殺害方法などからAIが犯人像を絞り込むんですよ。その結果と、ゲームの参加者のプロフィールを比較すれば、、、。やばい、興奮してきた、、」
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作者名:音楽ガール | 作成日時:2019年11月29日 22時