あなたの番です 2 (ページ22)

今日:6 hit、昨日:15 hit、合計:55,740 hit

第51話ページ22

夢主side

　言わなければ良かった。と少し後悔する

　今からいったら迷惑だよな、、、。ごめんなさい、二階堂さん。

　ピンポーン

　翔太さんが鍋を持ちながらインターホンを押した。

　すぐに二階堂さんは出てきた

「うわっ！やっぱりぃ！」

　翔太さんは二階堂さんと仲良くなるために、以前のような明るい性格を装っている

「、、、？」

　二階堂さんは何がやっぱりなのか分かっていないようで、首を傾けた。

　私は二階堂さんの手元を見た。ゼリー、、、

「そういう食事で済ませてると思ってましたよ」

「、、、」

「いや、悪いわけじゃないんですけどね。栄養もバッチリですし、、、ただその顔色は3色それで済ませちゃってますよね？」

「今、忙しいので、、、」

「忙しい時こそ、身体が資本。でしょ？ということで、どうですか？一緒に」

「、、、」

　二階堂さんは困ったような顔でこちらを見た

『すみません、、、』

　断りきれなかった二階堂さんと翔太さんと私で鍋を食べる。が、二階堂さんは手を付けていない

「うん！我ながら上出来だな、これ」

『美味しいです』

「、、、」

「食べないの？」

「僕、他人(ひと)の手料理、あんまり得意じゃないので、、、」

「あぁ、、、。じゃあ言ってくれればよかったのに」

「断るのも得意じゃないので」

　だろうな、と私は思う。

　翔太さんと二階堂さんの間に妙な沈黙が流れる