第2章(非)日常編「週刊少年ゼツボウマガジン」 ページ47
堀部「別に凄くは無い。俺は小さい時から電子機器を触る事が多かったから必然的に身についただけだ」
「それでも凄うよ。僕が堀部君の立場でも嫌になって途中で投げ出してるだろうからね」
堀部「そうか、、、。お前になら話しても良いかもしれないな」
「？」
堀部君はごにょごにょと何か言った。そして口を閉じて暫くしてまた話し出した。それは聞いてる僕が苦しくなる話だった。
堀部「俺の家は、今でこそあそこまで成長したが、10年ほど前はいつ潰れても可笑しく無い会社だったんだ」
「あ、噂程度には聞いた事あるよ。会社が潰れそうになったところを堀部君が立て直したんだよね。それで希望ヶ峰学園に呼ばれる事になったって、、、」
堀部「そうだ。少し違う所といえば、実際に潰れたんだがな」
「そ、そうだったんだ、、、。それは、辛かったよね」
辛かった、の一言で済ませないかもしれないけれど言わずにはいられなかった。しかし堀部君はそんな事どうでも良さそうにして相槌を打つ。
堀部「もう乗り越えたさ。その時だ。俺がなんとしてでも会社を復興してやると思ったから必死にプログラミングを覚えたんだ」
「そんな事があったんだね、、、」
堀部「最初は大変だったさ。お金も無かったから独学だった。でも、それがあったから今に繋がってると思うと俺にとってはありがたい経験だったのかもな。俺はドMじゃないがな」
「独学！？」
堀部「別に驚くことでは無いだろ。プログラミングなんて専門的な事やってる人がそろそろあまりいないんだからな。ところで、もう大丈夫なのか？」
「へ？大丈夫って、何が？」
堀部「数日前の事だ。すごい弱音吐いてただろ」
「あ、嗚呼。その節はありがとう。堀部君の言葉を聞いて前向きになれたよ」
堀部「そうか。それはよかった。俺はどうも励ますのは苦手でな。言葉数が少ないから小さい頃からよく勘違いされてきた」
「僕も人の事言えないよ」
堀部「何だろうな。俺が他人に過去の話をするなんて思わなかった」
「ご、ごめんね！無理やり聞いちゃって、、、」
堀部「いや、俺も誰かにぶちまけたかったのかもな。お前に話せて少しスッキリした」
「そ、そう？」
堀部「嗚呼。もしお前が良ければ今後も話を聞いてほしい」
「！うん！もちろん良いよ！」
堀部「そうか。今日はもう部屋は戻る」
「うん。じゃあ、またね」
堀部君と次の約束をして分かれた。
【堀部糸成のスキル“アルゴリズム“を手に入れました】
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音楽ガール(プロフ) - リンさん» コメントありがとうございます！そう言ってもらえてとても嬉しいです。励みになります。これからもこの作品を宜しくお願いします！ (2022年9月15日 6時) (
レス) id: c3c20d79e5 (このIDを非表示/違反報告)
リン(プロフ) - この作品好きです...！！頑張ってください！ (2022年9月15日 0時) (レス) @page16 id: 3d8d715b9c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：音楽ガール | 作成日時：2022年6月22日 21時
