第2章(非)日常編「週刊少年ゼツボウマガジン」 ページ38
神崎さんは謝った。しかし、場の空気はまだ良くならない。神崎さんもそれを感じ取っているみたいでずっと俯いている。
片岡「か、神崎さん、、、そんなに落ち込まなくても大丈夫よ！」
原「そ、そうよ。閉じ込められておかしくなってただけよね？皆理解してるわ」
神崎「、、、」
2人をはじめとして皆「大丈夫だ」「気にしないで」と元気付けようと声をかける。次第に神崎さんの肩が震えてくる。そして、膝の上に置いている手に何かが垂れた。、、、泣いてる？
「か、神崎さん、、、？」
神崎「ごめんね、、、泣くつもりは無かったの。なんか、涙が出てきちゃって、、、」
原「今は好きなだけ泣いて良いのよ。私達がいるからね」
神崎さんはとうとう顔を手で覆って泣き出した。それをあやす原さん。まるで聖母のような包容力だ。暫くすると神崎さんは涙が止まったのか手を顔から離して僕達を見た。
神崎「迷惑かけてごめんなさい。これからの行動で示していくわ」
堀部「、、、強いな」
「え？何か言った？」
堀部君がボソッと何か呟いたがあいにく聞こえず聞き返した。が、堀部君は答える気は無いみたいで黙ってしまった。何を言ってたんだろう。気になるな。
寺坂「まぁ、何か言うような奴がいたら俺がぶっ飛ばしてやんよ。赤羽とか赤羽とか赤羽をな」
北見「、、、血の気が多いわね。赤羽君しかいないじゃない」
寺坂「うっせえな。アイツには腹が立ってんだよ」
寺坂君が物騒な事を言う。北見さんが珍しく話したと思ったら寺坂君にツッコミを入れた。2人の軽い言い合いに神崎さんはフフッと笑っていた。良かった、神崎さんももう元気になったみたいだ。皆がお互いを励まし合って支え合ったからかな。こうやって支え合って行けば、、、きっと、いつか、、、皆揃ってここから出られるはずなんだ、、、。そう、、、きっと、、、いつか、、、。だけど、、、気がかりもある。気掛かりとは朝食会に来なかった赤羽君と狭間さんの2人だ。どうすれば、あの2人とも分かり合う事が出来るのかな、、、？
◇
朝食会はそれでお開きとなった。さてと、今日も誰かと過ごそうかな。
◇
神崎「あ、潮田君」
「神崎さん」
廊下に出ると神崎さんと出くわした。さっきの今で少し気まずく思ったが神崎さんの方は対して気にしてなさそうだった。これは、僕も気にしない方が良いな。
神崎「少し、話し相手になってもらっても良いかな？」
「もちろん良いよ」
誘われて断る訳がない。ありがたくご一緒させて頂いた。
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音楽ガール(プロフ) - リンさん» コメントありがとうございます！そう言ってもらえてとても嬉しいです。励みになります。これからもこの作品を宜しくお願いします！ (2022年9月15日 6時) (
レス) id: c3c20d79e5 (このIDを非表示/違反報告)
リン(プロフ) - この作品好きです...！！頑張ってください！ (2022年9月15日 0時) (レス) @page16 id: 3d8d715b9c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：音楽ガール | 作成日時：2022年6月22日 21時
