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第158話 ページ8

ホテルに戻って来た私は何をするのか南さんに聞いた。何か考えがあって戻って来たのだろう。しかし、南さんは、目線を合わせただけで何も答えなかった。そして、階段を登った。

 階段を登り始めて数秒、ようやく口を開いた。

「、、、202、、、黒島沙和の部屋」

「、、、分かりました」

 ◇

 2階に上がると、警察が何人かいた。また事件が、と思ったが犯人は今、ホテルに居る事を思い出した。警察のうち1人は私達が黒島の部屋に入ろうとしてるのを察したのか

「だからダメですって」

 と、止めて来た。嗚呼、警察も黒島が犯人である事に気がつき来たのか。しかし、南さんは警察に押さえつけられながら部屋の中に入った。隙を見て私も入る。、、、久しぶりに入るな、、、。出来ればこんな形で入りたくなかったが。

「黒島は?」

「なんですか?」

 中には水城さんが居た。

「ホテル・グランドすみだを調べてくれ。そこに手塚さんと二階堂君の死体があるかもしれん!」

 南さんはそう言った。そうでも言わないと動かないと思ったのだろう。南さんの思惑通り水城さんを始めとする警察の方は、は?と言う顔をする。実際言った。

「行きましょう」

「頼んだ!」

「はい!」

 水城さんは2人の警察に指示を出し、ホテルに向かわせる。命令された2人は走り去って行った。2人が走り去った後、皆さんは何かに気付いたのか、机の上にある物を手に取ろうとした。それを見た警察は触るなと注意するが、南さんは構わずに靴を手に取った。

「ちょっと!」

「これ、、、。これ、、、娘の、、、初めて運動会で一等賞になって、それから、ずっと、、、きつくなっても、、、これ、ずっと、、、」

 最後の方は泣いてしまった為、声になっていなかったがきっと探していたと言おうとしたのだろう。水城さんはそんな様子の南さんを見て注意するのをやめたようだ。、、、にしてもこれだけの遺品、、、まるで見つけてもらいたかったとでも言うような数だな。私は机の上の物を見てそんな事を考える。私はこんな猟奇的な人と友達になっていたのか、、、。よく殺されなかったな。

 ーーこうして事件は終息した。しかし、アパートに戻って来た二階堂さんは魂が抜けたような状態だった。それはそうと、将斗さんにも事件の事、話しておかないと。

A犯人、捕まりました

神谷将斗それは、良かったです

 私がそう送ったらすぐに既読が付き返信が来た。そして数秒後、通知が入った。

神谷将斗それはそうと、退院日が決まりました

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音楽ガール(プロフ) - 作者さま!!さん» あ!本当ですね。外し忘れました。外しておきますね。教えて下さりありがとうございます。 (2021年9月17日 18時) (レス) id: c3c20d79e5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:音楽ガール | 作成日時:2021年9月17日 17時

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