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第156話 ページ6

「本当はしないつもりでした、、、。俺じゃ貴女に釣り合わないと思っていたから」

 将斗さんは相変わらず小さい声で話す。

「そんな事無いです」

 私がそう言うと、ふぅ、と一息付き、「じゃあ言います。俺は、、、貴女が、、、好きです」と言った。もちろん、私は「、、、私もです」こう答えた。

「貴女に釣り合う男になってからで良いです。俺と、付き合ってくれますか?」

 今度ははっきりとそう言った。真剣な顔をして伝えてくれた。

「私は今からでも良いですよ」

「これは俺なりのけじめです」

「、、、分かりました。待ってます」

「待ってて下さい」

「待ってて、、、ってなんかおかしいですね」

 私は笑いながら言う。そんな私に対し、将斗さんは「笑わないで下さいよ、、、」と恨めしそうに呟いた。

「ごめんなさい、、、」

 謝るが、声が震えている。肩も震えている。ダメだ、笑いが収まらない。

「、、、」

 ◇

「そろそろ、帰りますね」

 笑いが収まった後、そう話す。将斗さんを見ると少し悲しそうな顔をしていた。しかし、「あ、はい。、、、退院する時に、また連絡します」と瞬間に元の顔に戻っていた。

「分かりました。お願いします」

「はい」

「じゃあ、失礼します」

「次は退院する時に会いましょう」

「はい」

 私は将斗さんに手を振って部屋を出て行く。

 ◇

 さて、そろそろ連絡が来てもおかしく無い時間だが、まだ終わらないのか?

 と、考えていた矢先、スマホに着信が入った。画面を見ると、南さんからだった。

「はい、対馬です」

『あ!対馬さん!大変なんだ。2人と連絡が付かない!』

 電話に出ると、開口一番に名前を叫ばれた。ビリビリと空気が震えるくらいの声だ。にしても、なんだって?

「連絡が付かないってどういう事ですか?2人と一緒じゃないんですか?」

 私は思った事を口にする。南さんはまた大声で

『それが違うんだよ!事情は後で説明するから、今すぐ挑発状で指定したホテルに来てくれない?』

 と聞いて来た。、、、疑問系の割には強制的だったが。

「!分かりました。今すぐ向かいます。それで南さんは今どこにいますか?」

『俺もホテルに向かってる所だ』

「そうですか、、、じゃあ、後で」

 そう言って私は電話を切った。よし、今から向かおう。

 それにしても、連絡が付かないって、、、失敗したのか?それともスマホに電源を入れてないだけ?、、、まぁ、どっちにしろ急がないといけないな。

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音楽ガール(プロフ) - 作者さま!!さん» あ!本当ですね。外し忘れました。外しておきますね。教えて下さりありがとうございます。 (2021年9月17日 18時) (レス) id: c3c20d79e5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:音楽ガール | 作成日時:2021年9月17日 17時

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