あなたの番です 6 (ページ5)

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第155話ページ5

どうって、、、

「正直、、、あらら、と思いましたよ。懲戒免職って何をしたらなるんだ、って、、、」

「ですよね、、、。、、、何年か前に担当してた事件で、事件の関係者に情報を渡すかわりにお金を貰ってたんです。賄賂ですね」

　将斗さんは小さくそう語った。私は閉じ込められていた時そんな事を聞いたな、と思い出し「、、、それだけで？」と言う。

「あとは、今回のゲームを誰にも話さず一人で解決しようとしてたから、ですね。、、、引きましたか？」

「、、、賄賂は、まぁ。、、、でも結局事件を解決に持っていってくれたじゃないですか。内山が浮き彫りになったのは間違いなく将斗さんのお陰かと、、、」

「、、、ありがとうございます」

　私がそう言うと将斗さんは強張っていた顔を少し緩めた。

「最後まで刑事を真っ当した将斗さんはかっこよかったですよ」

「か、ッかっこいい、、、ですか」

　さらに私が褒めるとテンパって顔を赤くした。今日の将斗さんは表情豊かだな。ちょっと面白い

「はい。まぁ、何もしなくてもかっこいいですけど」

　私がボソッと言うと将斗さんは顔をまた強張らせた。そして、「、、、そのセリフ、、、あんまり異性に使わない方が良いですよ」と言った。

「？何でですか？」

　また質問をする。将斗さんは声を小さくして、「勘違い、されますよ」と答えた。

「勘違い、ですか。どう言った勘違いを？」

　私が更にそう聞くと、将斗さんは顔を伏せて「、、、自分の事が好きなのかな、と」と、更に声を小さくして言った。

「、、、そう言うって事は、将斗さんもそう思ってるって事ですか？」

「、、、」

　質問された将斗さんは黙ってしまった。無言は肯定と捉えても良いのだろうか。

「別に、、、されても良いです」

　私がそう言うと将斗さんは、「え」と目を丸くして驚いていた。「将斗さんになら、、、勘違い、されても良いですよ。じゃなければ、今こうやって会いに来てません」私は続けて言う。もう、このまま告げてしまおうか。

「あ、、、」

「困らせてしまいましたね、、、。はっきり言いますね。私は、」

「ちょ、待って下さい」

「はい、何でしょう」

「あの、、、そういうのはもっとムードのある時にとか、、、。それに、、、こう言うのは、男から言わないと、、、」

「、、、ムード、、、ですか、、、。たしかにここでは可笑しいですね。でも、今言わないと、なかなか言えないような気がして、、、」

「じゃあ、せめて俺から言わせて下さい」

「、、、どうぞ」