あなたの番です 6 (ページ3)

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第153話ページ3

私に反対の意見を出された翔太さんは口籠った。

「対馬さんは女性ですから、、、。安全な所から見守って下さい」

　なんと二階堂さんにまでそう言われてしまった。二階堂さんが助言(？)してくれたからか翔太さんはまた口を開いた。

「そ、そうだよ、、、。Aちゃんは神谷さんとでもお話ししてて。絶対、悪い事にはしないから」

「、、、分かりました。でも、手紙を出す所までは協力させて下さい」

　別にそこまでやりたかった訳では無いのでこちらが折れた。私の結論を聞き2人はホッと一息ついた。

「うん、じゃあそこまで協力して貰おうかな」

「分かりました」

　◇

　場所は変わって、集合ポスト前、、、。手紙を入れるのは翔太さんに絞り、後の3人は見張りについた。ポストに手紙を入れるのは4人。住人同士で噂になっても困るから。黒島、西村、尾野と少し怪しかった江藤。

「よし、、、これで罠は張った」

　手紙を入れ終わった翔太さんはそう言った。南さんと二階堂さんも頷く。私も頷いたのち、「じゃあ、、、後は頑張って下さい」と3人にエールを送る。

「うん、、、良い結果にしてくるから、、、。今までありがとう」

「はい、、、」

　さて、これで私の仕事は終わった。後の事は3人に任せて、事の結末を将斗さんに話に行こう。私は将斗さんに連絡をいれた。

　◇LINE画面

A明日、会いに行きます

神谷将斗分かりました。待ってます

　◇

　返事はすぐに来た。しかし、行くとは言った物の、何から話せば良いのだろうか。事件の事は勿論話すとして、、、。とりあえず、その場で思いついた事を話そう。今から考えても、どうせ明日になれば忘れているし、、、。明日が少し楽しみだ。、、、いや、楽しみにしてるのは少しおかしいか。でも、全てが終わってホッとしてるのは普通の反応か、、、。

　とりあえず考えるのを辞め、私は眠りに付いた。

　◇

　、、、朝だ。私は関係がないけど決行の日だ。今頃3人はソワソワしているに違いない。さて、私も準備をして病院に向かおう。それにしても、久しぶりの病院だ。1番最初に病院に来たのは、確か1ヶ月ちょっと前だったか、、、。将斗さんもそろそろ普通に歩けるようになっているのだろうか。退院は出来るのだろうか。嗚呼、会うのが楽しみだ。

　◇

　病院に着いた。受付に行き、将斗さんのお見舞いに来た、と要件を伝える。受付の方は、この前とは違う部屋番号を教えてくれた。なるほど、部屋が変わったのか。