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第163話 ページ13

そして住民会。今日は割と早くに来れた。全員揃うまでスマホを弄って待つ事にした。スマホをいじり出して十数分が経った頃、ようやく全員が揃い住民会が出来る様になった。待っている間、石崎さんはかなりピリピリしていたり、江藤さんは音楽をかけたりと今までとあまり変わらずある意味で安心していた。幹葉さんは二階堂さんを諦めたようで赤の他人の様に接していた。また新しい好きな人でも出来たのだろうか。

「えー、、、じゃあ住民会を始めます」

 西村さんの声を聞き、全員静かになった。最初のうちは隣の席の人と話したりで中々静かになっていなかったが、会長の座に着き慣れたのだろう。私も最初のうちは慣れなかったが今は違和感を持たなくなった。

「何か、報告がある人は、、、」

 自分の話が終わり、周りの人に話があるか促す。その言葉を聞きすぐに木下さんが手を上げた。、、、おそらくゴミの事だろう。

「はい、木下さん」

「皆さん、最近、またゴミの分別が出来てませんよ。ゴミ捨て場に持って行く時は燃えるゴミ、プラゴミ、ビン・カンと分けるようにしてください。捨てる時も床に落ちてたらしっかりそのカゴに入れてるように。、、、以上です」

「ありがとうございます。皆さん、しっかり分別するように。、、、えー、、、ほかは、、、無さそうですね」

「あー!ちょっと待って!待って!」

 住民会を終えようとした西村さんに待ての声が掛かった。バン、というドアを開ける音と共に。この声は管理人だ。ようやく紹介するのか。将斗さんは私と一緒に部屋を出て管理人室に向かったが、今まで何をしていたのか。蓬田さん、自分から紹介するって言っておいて忘れていたのか。

「何でしょう?」

「新しく入った人を紹介するから!皆んなも知ってると思うけど!さ、入って!」

 蓬田さんは後ろを振り返り入るよう促した。この人、本当に慌ただしい。蓬田さんとは対照的に将斗さんは静かに入ってきた。ほとんどが挨拶を済ませているが何人かはできていなかった為、驚いている人もいた。

「えー、、、今日から入る神谷将斗さんです。皆さん、宜しくして下さいね。じゃ、俺はこれで!」

 将斗さんの名前だけ紹介し慌ただしく出て行った。取り残された将斗さんは一度ドアの方を見たがすぐにこちらに向き直った。

「紹介にもあり、皆さんご存知かと思いますが、神谷将斗です。今日から対馬さんの部屋でお世話になります。宜しくお願いします」
 
 一礼をするとパチパチとまばらな拍手が送られる。木下さんも流石に拒否はしなかった。

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音楽ガール(プロフ) - 作者さま!!さん» あ!本当ですね。外し忘れました。外しておきますね。教えて下さりありがとうございます。 (2021年9月17日 18時) (レス) id: c3c20d79e5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:音楽ガール | 作成日時:2021年9月17日 17時

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