あなたの番です 6 (ページ2)

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第152話ページ2

翔太さんがそう言った時、インターホンが鳴った。誰が来たか確認する為、モニターを見る。そこには、南さんが映っていた。来たのが南さんだと分かったからか、翔太さんはすぐに玄関のドアを開けた。

「はい、、、」

「大変な事が分かった、、、」

　部屋に入って来た南さんは、深刻な表情をしてそう言った。大変な事、、、？事件に関係する事だろうか。

　◇

「死んでた？」

　私達4人はダイニングに集まって南さんの話を聞いた。情報源は以前言っていた例の刑事さんらしい。

「そうなんだよ、、、。5年前の豪雨の日、黒島沙和のアリバイを証言した家庭教師は、それから2年後に海で事故にあって死んでしまったらしい。黒島と恋人だったという噂もあるらしいが、その日は黒島と出かけていて、黒島だけが無事に帰って来たんだよ、、、」

「波止も内山も、、、黒島ちゃんのことを好きになった男は、みんな死んでる事になる、、、」

　そう言った翔太さんは二階堂さんを見た。もちろん、南さんも私も。

「とりあえずさっきの話、南さんにも協力して貰いましょうか」

　3人に見られた二階堂さんは、そう切り出す。呼ばれた南さんは何のことやら分かっていないから「ん？」と首を傾げた。翔太さんは普通に賛成するのかと思いきや、「どーやん、冷静にやれるの？」と疑うような事を聞いた。聞かれた二階堂さんは

「犯人を捕まえることで、黒島さんの無実を証明することが出来ますから。結果、その犯人が黒島さんだとしても、今やるべき事は一緒です」

　と言い切った。しかし翔太さんや南さんは信じて切れていない模様。私はやってくれると思うけどね。

　◇

「って言う事なんですけど、、、」

　南さんに説明をした翔太さんは今までにないくらいの真剣な顔をしていた。それを聞いた南さんは、少し悩んだのち、賛成してくれた。が、「それって、対馬さんもやるの？」と質問した。そこで私か、、、。私が答えようとしたら翔太さんが、

「いや、Aちゃんはここまでにしてもらう」

　と言った。私はもちろんやるつもりだったし、協力してもらうと言われると思ったので、「え？」と驚いた。ここまでにしてもらう？邪魔になったのか、、、？

「Aちゃんはここまで協力して来てくれたし、頼りになったけど、、、これ以上は俺と犯人の問題だから、、、。それに相手は何してくるか分からないから危険だ」

「それは百も承知ですけど、、、。それに、、、二階堂さんは良くて私がダメな理由が分かりません」

　私は素直に意見を口にした。