第1章 非日常編「イキキル」 ページ33
モノクマがその放送をすると画面は暗くなる。これ以上は何も言わないつもりらしい。前原君や杉野が呼びかけているが音沙汰なしだ。これから誰かが死ぬかもしれないという恐怖からか、皆何も話そうとしない。シーンという音が聞こえてきそうな程静かだ。そんな空気に耐えれなかったのか、磯貝君が口を開いた。
磯貝「皆、行こう。ここで待っていても仕方がない」
前原「行くって裁判場にか？」
磯貝「嗚呼。そうだ」
片岡「、、、そうね。腹を括るしかないみたいね」
前原君が意を唱えたが磯貝君は静かに前原君の言葉に肯定した。皆話し辛そうに視線を彷徨わせたり口を開いたり閉じたりしたが、片岡さんは諦めたかのように話す。片岡さんがそう言った事により他のみんなも同じような感じで磯貝君の言葉に頷いた。
磯貝「じゃあ、行くぞ」
原「、、、この、エレベーターに乗れば良いのよね」
神崎「そうみたいね」
皆次々にエレベーターに乗っていく。僕も乗ろうと震える足をエレベーターへと向けた。その時後ろから北見さんが声を掛けてきた。
北見「、、、怖いの？」
「い、いや、、、怖いって言うか、、、」
北見「、、、前にも言ったけど、この事件の謎は、あなたが突き止めるべきよ、、、。でないと、きっと納得しないまま、終わってしまう事になるから、、、」
この時間の謎は、、、僕が突き止めるべき、、、。言われなくても、、、そうするつもりだ、、、。茅野の為にも、、、絶対に、僕が犯人を突き止めてみせる！！心の中でそう決意を固める。
北見「、、、大丈夫そうね」
「よし、行こう」
エレベーターにはもう皆乗っていた。最後の僕が乗り込んだところで、、、扉は閉じ、、、エレベーターは動き始めた。誰もボタンを触っていないのに勝手に。そこまで自動なのか。
エレベーターはゴウン、ゴウンと耳障りな音を響かせながら地下へと下って行く。この感じって、、、
「死刑を待つ囚人の気分って、こんな感じなのかな、、、」
神崎「それを言うなら“判決を待つ被告人“の気分じゃないかな？」
神崎さんがそう言う。どちらにせよ不安や恐怖を待つのには変わらない。そんな僕らの不安な気持ちをよそに、エレベーターはどんどん地下へと潜っていった、、、。いつまで下るんだろうか。どこまであるのだろうか。そして、エレベーターはやっと目的の裁判場に着いた。何だ、この無駄に豪華な部屋は。
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羽鶴 - あのバター君かな？！ (2022年8月4日 17時) (
レス) @page50 id: e85af83036 (このIDを非表示/違反報告)
音楽ガール(プロフ) - 羽鶴さん» コメントありがとう御座います！ビジョンの時間以降の寺坂が結構好きって言うのとダンロンの原作キャラに暴走族だけどいい奴がいるのでそのポジションになってもらいました。 (2022年8月1日 8時) (レス) id: c3c20d79e5 (このIDを非表示/違反報告)
羽鶴(プロフ) - 寺坂,,,いい奴ジャン (2022年7月25日 13時) (レス) @page16 id: fcd2bda98b (このIDを非表示/違反報告)
音楽ガール(プロフ) - アロンさん» コメントありがとうございます！ほぼ原作通りに進めて来ましたが面白いと言って下さると凄く嬉しいです。ゲームをやった事がある人もない人も楽しんで読めるような作品にしていきたいなと思っています。 (2021年9月21日 19時) (レス) id: c3c20d79e5 (このIDを非表示/違反報告)
アロン(プロフ) - 続きが気になるーー！！ダンガンロンパ自体あんまり知らないから尚更なんですけど、裁判とかどうなるんだろうって感じです！更新待ってます！頑張ってください！ (2021年9月21日 17時) (レス) @page13 id: ed0e3e5242 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：音楽ガール | 作成日時：2021年7月1日 20時
