【APH】libro di storia【短編集】

( 言ω言) ページ22

ﾋﾟｺﾝ

アーサーの携帯から一つの通知音

誰からだろうかと気になるが気持ちを抑えた


「アーサー携帯鳴ってる」


声をかけるとアーサーは携帯を手に取り何回かタップするとテーブルの上に置き庭園の手入れをしに行った



するとﾋﾟｺﾝとまた通知音がする

勿論、アーサーは手入れをしに行っている為通知など聞こえていない


「(見たい)」


女性なら誰しもが経験した事があるだろう

そこで知らない女性と連絡取り合ってなんてしていたらその場が大惨事となるであろう

それを承知の上、Aはアーサーの携帯を見ることにしたが

パスワードがかかっていた


男というのは単純なものでアルフレッドの誕生日を入力してみると簡単に開いてしまった


「えっ、」

自分でも驚いてしまう程に


さて、某メッセージアプリを開き会話内容を見てみると

知らない女性との会話内容を見つけてしまった

彼の事だ、パブにでも知り合った女性と連絡を取り合っているのだろう


これは浮気と言えるのだろうか


会話内容では、また会う約束などはいていないし
ここまで普通に生活してきた

特に誘いを断る、拒否されるなどもなく普段通りに


自分にも男友達等もおり、普通に遊んだり連絡を取り合ったりしているのだからその様な関係なのだろうか



というか、いつもアーサーはAが他の男友達と連絡をとったりしている時この様な気持ちだったのだろうか

その様な事を考えるとアーサーも辛かっただろうなと思う



Aは男友達との連絡を控えていこうと思ったが、現時点でアーサーは女性と連絡を取り合う中


彼が他の女性から見られているだけでもムカムカするというのに今は胃がキリキリと痛む



そして目からも涙が滲み出てくる

「あ」

悲しくはないけど涙が止まらない

今も他の女性の事を考えているのではないかと思う度、涙が溢れ出てくる



とそこへ手入れが終わったであろうアーサーの姿が

英「!?」

一瞬驚きの表情を見せた後スグに駆け寄ってきてくれた

英「どうした？何があった？大丈夫か？」

質問攻めに対しAは

「大丈夫」の一言


英「泣いているのに大丈夫な訳ないだろ、ゆっくりでいいから教えてくれないか」

とても優しい言葉に頷き話し始めた



「あのね、アーサーの携帯がね…鳴ってて気になって見ちゃったの」


と起きた事を全て話した

怒られるだろうか、呆れられるだろうか


そんな心配ばかりがAの頭を過ぎった

2→←(*´ヮ｀*)

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す