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【40】囚人と目的、作戦会議 ページ40

「超長期刑囚……」

それが本当なら私の仮説にも整合性が増す。

「そういうことか……奴らの狙いがわかった!」

クラピカも今の話で気付いたみたいだ。

「狙いだとォ?」

「超長期刑囚が試験官をしている理由、そして三次試験の時間制限。……おそらく奴らには試験官から、我々を足止めした時間に応じて刑期を短くする……というような条件が交わされていると推測される」

「やっぱりクラピカもそう思う?」

「ああ、したがってこの多数決バトルはただ三勝すれば良いだけでは無い」

きっとクラピカは私と同じ考えに辿り着いている。

「私達が三勝した時点で向こうは勝つことではなく時間稼ぎを目的にしてくるはず、だよね?だから、私達がなるべく早くここを通過するには……」

「「時間をかけずに2勝2敗の状態で最後の勝負に勝つ!」」

二人の声が重なった。

「待てよ!ってことはこの勝負オレたちの方が不利なんじゃ……」

「そうなるな」

勝負のルールも不明な上に勝敗の駆け引き、この多数決バトルは見かけ以上に難しい。

「だから、戦う順番も大事になってくると思う。特に最後は絶対に勝つ必要があるし……」

「そういうことならオレが最後に行くよ」

真っ先に名乗り出たのはキルアくんだった。

「なんだよその顔」

その顔ってなんの話だろう?私じゃないはずだし……

不思議に思って振り向くと、確かにレオリオさんが凄い顔をして仰け反っていた。

「何?もしかしてオッサンがやりたかった?」

「いや、そういうわけじゃねーけど……」

「オレはキルアが最後でいいと思う!」

「ゴンくんが言うなら私もそれでいいよ。キルアくんも自信があるみたいだし」

「そうだな……」

二人のやり取りを他所に言ったゴンくんに賛同する。

クラピカも納得したみたいだった。

「じゃ、決まりってことで。後はテキトーに決めてくれていいよ」

そう言い残したキルアくんは一人壁際へと向っていった。

「アイツはなんなんだよ……」

「まあいいか、まずは最初に行く奴を決めねーとな」

キルアくんにツッコミを入れたレオリオさんが切り出す。

「さっきと同じでじゃんけんにする?」

「いや、まずは改めて意思の確認をした方がいいだろう。先程とは状況が変わっているからな」

「そのことなんだけど」

クラピカの言葉に私は口を開いた。

「――この勝負、私に行かせてもらえないかな」

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裕佐(プロフ) - にあみるまる。さん» こんばんは、コメントありがとうございます!めちゃくちゃ嬉しいです〜( ; ; )ボード返信したので良ければ仲良くしてください! (7月8日 23時) (レス) id: 31030c7bbc (このIDを非表示/違反報告)
にあみるまる。(プロフ) - こんにちは、素敵な作品ですね。無理せずに頑張ってください、あの会話とかしたいなぁと思っていてもしよければボードでお話したいです、お返事お待ちしています。 (7月8日 21時) (レス) id: 2b8d2ab93c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:裕佐 | 作成日時:2023年6月4日 15時

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