20 ページ29
鬱side
夜空を眺めながら色んなことを考える。
でも頭は上手く働かない。
そうだ。タバコを吸おう。
胸ポケットからキャスを出し、慣れた手つきで1本取り出す。
ｶﾁｯｶﾁｯ
火をつけるためにライターを動かす。このライターも潮時か…
ｽｰｯﾌｩｰ
やっぱり上手いなータバコは。
そーいや、あいつに書類教えて貰った時、タバコはそんなに美味しいものなのか聞かれたことあったな…
正直あいつには吸って欲しくなかったから美味しくないと嘘をついたが、今はそんなことを言うことも無くなった。
俺、書類教えてもろてたんになんで無能無能言って下しとったんやろ。
俺のが無能やろ。
みんなに流されてやっただけだよな…
ついでと言ってもええか。
クラレ先生にめっちゃ愚痴ったな…
ほとんど流されたけど。
俺どないして罪を償えばええんやろか
ﾊﾞﾝｯ!
『っ？！』
そんなことを考えてる鬱の気を、現実に戻すかのように開いた扉の前にいたのは…
――
クラレside
この化学薬品でどうにかあの扉を壊せないものか…
てかなんであんな頑丈な扉持ってるの？
それ自体がおかしくないか？
まあそんなことどうでもいい。
一刻も早くAさんを救い出さないと…
その思い一心でクラレは手を動かした。
次第に何かを思い出していく…
ん？待てよ。そう言えば、鬱くんがAさんのことを凄いグチグチ言っていたような気がする…
てか言ってたね。無能無能って。
流してたけど今になって腹が立ってきた。
鬱くんの部屋に行こう。
クラレはずかずかと鬱の部屋へ歩いていき、勢いのまま扉を開けた。
そこにはタバコをふかして驚いた表情でこちらを見る鬱の姿があった。
それからは早いものだ。
クラレは打つの胸ぐらをつかみ1発ビンタをした。
『鬱くん！君はAさんに暴力を振るったと言っていたね？！どうしてくれるんだ！そのせいでAさんは追い詰められてしまったんだぞ！』
鬱「分かってますよクラレ先生…僕だって…僕だって分かってるんです…」
鬱は悲しくなったり気が沈んでいる時だけ“僕”という。
クラレはその事を知っていた。鬱がしっかり反省しているのがわかったのか静かに手を離した。
ﾋﾟﾋﾟｯ
そこに無機質な機会の音がした。
ロ【幹部につぐ。時間が空いたものから急いで会議室に集まるように。以上】
鬱「すみません。クラレ先生。呼び出しがありました」
『行っていいよ。私もいきなり来てすまなかった』
2人の気は沈んだままだ
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 358人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「wrwrd」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
黯亞(プロフ) - はるさん» 指摘ありがとうございます。頑張ります！ (2020年10月2日 21時) (
レス) id: a9b4009933 (このIDを非表示/違反報告)
はる - 頑張ってください (2020年10月2日 20時) (レス) id: 261ad7b1b6 (このIDを非表示/違反報告)
はる - ７つのところのsyp 君が呼んでますよのところが読んでますよになってますよ (2020年10月2日 20時) (レス) id: 261ad7b1b6 (このIDを非表示/違反報告)
黯亞(プロフ) - きのこ(em推し)さん» あら本当だ……ありがとうございます(*^^*) (2019年11月1日 0時) (レス) id: fe9715f18a (このIDを非表示/違反報告)
きのこ(em推し) - そういうと黙り込んでしまう。黙るのは肯定なんだよ？ 『(名前……)』ってなってました。初コメのくせにとか思うかもですが(´;ω;｀) (2019年10月31日 22時) (レス) id: 4906f728aa (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：黯亞 | 作成日時：2019年4月2日 13時
