知らないは知っている

黒木君の提案 ページ7

若「それでは、KZ7学力強化講習会を始める。まず
　初めに、リーダー若…」

上「立花、ここの文法どうなってるんだ?」

彩「えっと、ここはこっちが、副詞で…」

若「おい!上杉、アーヤ無視するな!」

小「ねえ、アーヤ死屍累々ってどういう意味?」

彩「死屍累々はね…」

若「おい!」

翼黒「若武うるさい。」

忍「若武どんまい。」

　忍…あなたっていう人は本当に…

黒「若武が、黙ったところで少し提案が、あるん
　だけど。」

　ん?何だろ?

若「なんだ…」

　あー。一気に落ち込んでるね。

黒「今見てると皆の苦手教科のなかでも、国語が
　苦手な奴が多いだろ?」

　うーん?上杉君と小塚君と若武と忍…
　言われてみれば、確かに多いね。

黒「そうなると、いくら受験しないと言っても、
　アーヤの勉強が進まなくなる。」

翼「もしかして、黒木は塾みたいに一人が決まっ
　た時間だけを教えさせようとしてるでしょ。」

黒「あぁ。一日単位にそうすれば、今日は小塚が
　教える日、明日はアーヤとか決められるだろ?」

　その方が、私は良いかも。

忍「俺、賛成。」

上「俺も。」

若「俺もいいぞ!」

彩「私も。」

黒「なら、今日から小塚が理科、美門が社会、
　上杉が数学、若武が英語、アーヤが国語を教え
　るでいいか?」

翼「ん。で、最後の二日は、各自自習で、いいと
　思うよ。」

忍「IT使うことあんまりないな。なら、俺は国語
　の古文手伝うぞ。」

　わ!助かる!
　古文苦手な人が多そうだから、一人じゃ不安だったんだ。

黒「なら、俺は他の教科のアシスタントをしよう
　かな。」

　なんか、黒木君がアシスタントなんて珍しいなと思ったけど、よく考えて見れば、黒木君ってなんでも出来るから適役だね。

若「なら、今から理科の講習をしよう。」

小「分かった。準備するよ。」

　よし、頑張るぞ！

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