知らないは知っている (ページ12)

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若武先生ページ12

若「えー、今から英語界のレジェンドMr,若武が
　お前達の為に講義をしてやる。」

　本当に、要らない言葉が、多い。
　でも、Mr,の所の発音が綺麗。だから、余計に嫌だな。

翼「Why is Wakatake stupid?」
　(どうして若武は、馬鹿なんですか?)

わっ、翼そんなこと言ったら…

　でも、当の本人は目を鋭く威厳に満ちた顔をして答え始めた。

若「Because……って、美門!」
　(なぜなら…)

　若武…
　答えようとして、ようやく気がついたんだね。

上「Because he hes a kindergarten
　level head.」
(なぜなら彼は頭が幼稚園児レベルだからです)

　上杉君…
　英語少し苦手って言ってたけど、これは喋れるんだね。

　若武は、顔を真っ赤にさせて、睨んでいた。

　わっ、やり過ぎたんじゃない?!

黒「若武先生が切れるよ。」

小「僕、ここの問題教えて欲しいな。…若武に。」

若「しゃーねーな。教えてやるよ!」

　あっ、単純。

忍「何で、若武は怒ったんだ?もしかしたら、幼
　稚園児が若武レベルなのかもしれないのに。」

　あのねぇ、それはそれで嫌だよ。

翼「俺、若武が地味に発音良いの、ムカつくな。」

　あ、翼も思った!?

黒「アーヤが賛同の眼差しを送ってるよ。」

　また、顔に出てたみたい…

若「アーヤ、この漢字なんて読むんだっけ?」

　もう!
　若武、英語が出来ても問題文読めなくちゃ意味ないじゃない。

彩「今行く。」

　私は、鞄の中から、漢字辞典を出して、若武の所に行った。

若「ここなんだけどさ…。」

彩「若武ー。人に聞くよりも前に、自分で調べる
　っていう方法があるよ。」

若「なら、スマホで…」

　パシッ

　私は、若武のスマホを取った。

彩「これで調べなさい!」

若「俺、漢字辞典の使い方忘れたんだけど。」

彩「今、若武に選択肢あると思う?」

若「ございません。」

彩「なら、頑張って自分で調べる!」

若「で、でも、今は小塚に教えてて…。」

彩「私が、小塚君に教える。」

小「わ、分かった。」