クチウツシ

よん ページ4

そんなことを言っているうちにコンビニに着いた

緑「流星何飲む？」

青『んー、神ちゃんは？』

緑「俺はサイダー！」

青『じゃあ俺もそれにする」

緑「じゃあ買いに行こう！」

青『今日は俺が奢ったる』

緑「え、いいん？」

青『うん、ええよ』

緑「やった、ありがとう」

青『うん』

そうして俺たちはジュースを買って近くのベンチに座った
ここさ、全然人おらんねん
だからほんまに2人だけの空間って感じがして緊張する

緑「あっ…！」

なんか変に流星を意識してしまってジュースをこぼしてしまった
うわ、手めっちゃベタベタなるやつやん
そう思ってたら急に流星に手を握られて
ちゅぅっと舐められた…

青『ん、神ちゃんの手甘い…』

緑「り、流星！なにしてるん！？」

こいつ無意識でこんなことしてるんか？
こっちはドキドキして心臓がうるさいって言うのに…！

青『神ちゃんのジュース少なくなっちゃったな』

そう言った流星は自分の口にジュースを含んだかと思いきや
いきなり俺の口にキスしてきた
長い間唇を塞がれて息が苦しくなったから少し口をあけると
流星の口に含まれていたジュースが俺の口に移った
所詮クチウツシってやつ

緑「ちょ、流星！！」

青『ふは、顔真っ赤や笑』

緑「だって、いきなりあんなことするから…」

青『嫌やった？』

緑「…いやじゃ、ない」

青『よかった！』

…これは期待していいっていうこと？
なんも思ってないやつに普通クチウツシなんてせんよな？
でも流星のことやからわからん…

青『あ、このことは俺らだけの秘密な？』

うう、かっこよすぎる
唇に人差し指当ててこてんって首傾けるねん
あざといやろ？
けどこいつ無意識やで、無意識でこんなことできちゃうねん

青『よし、そろそろ戻ろか』

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