クチウツシ

じゅうきゅう ページ23

緑side

のんちゃんと流星が教室から出ていって数分、俺はずっとそわそわ
だって流星怖かったし、のんちゃん大丈夫かな？

…でもあんな怒ってる流星見るの初めてで、嫉妬してくれてるんかなって思ったらめっちゃ嬉しい

赤「神ちゃん」

緑「ん？」

赤「俺の望とイチャイチャしたお仕置きや！」

緑「うわぁ！やめてって！！」

そう言ってしげがくすぐってきた

まあでも確かにしげには申し訳なかったな…

緑「しげ、ちょ、喋らせて」

俺がそう言うとしげの手がとまってこちらをじっと見た
あ、しげ泣きそうやん…

緑「ごめんな、しげ、俺のせいでのんちゃんとあんまりイチャイチャ出来んくて」

赤「…わかってるねん、今は我慢しないとあかん時やってこと、でもな、寂しかった」

緑「でものんちゃんはしげのことだーいすきやから大丈夫やで」

赤「うん…」

緑「しげ、俺に協力してくれてありがとう」

俺はそっとしげを抱きしめた

ガチャッ

その瞬間怖い顔をした流星が教室に入ってきた
やばい、そう思って慌てて離れたら今度は弱々しい声がした

青「神ちゃんは、しげのことが好きなん？」

流星のこんな悲しそうな顔は初めてみた

緑「違う！ちゃうよ！俺が好きなんは流星やもん！」

あ、しまった、咄嗟に本音が出てしまった

緑「あ、ちが、これは、なんて言うか、その…」

俺が慌てて訂正しようとしたらふふっと笑って優しい声で

青「ちょっときて」

って言われた

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