同い年だよね？【ハイキュー】【北信介】

農家１２ ページ13

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久しぶりに来るショッピングモールはガヤガヤと人が多く
休日ということもあり混雑していた

離れないようにとピタリとくっついていた距離感はいつしか信介くんが私の袖を握るほどまでになった

くっついて心臓の音が聞こえないか不安になりながらも信介くんの服をどんな風にしようかと考える









「 信介くん、着たい服の系統とかあるの？ 」

「 特にはないな 」

「 うーん、一個も無い？ 」

「 せやな… 」









Ｇ○に入ってメンズの服を見ている私たち
気になるものはないかと聞いて考え出す信介くん
顔もいいしスタイルもいいし、絶対なんでも似合うと思うんだけどなあ









カチャカチャとハンガーの当たる音がすること約３０秒
信介くんが取り出したのは一枚のスキニー









「 この暗い赤のズボンかっこええなあ 」

「 ワインレッドって言おう…？ 」

「 そうなんか？お洒落やらには疎いからよくわからんなぁ 」

「 今日の服侑くん考案なんだっけ 」

「 せやで、侑のやつルンルンで決めよったわ。おかげで俺は着せ替え人形状態や 」

「 し、信介くんが着せ替え人形……ブフッ、 」

「 何笑とんねん 」

「 ごめんって 」









着せ替え人形と聞いてポンと思いついたのは
園児の女の子に人気のリ○ちゃん人形しかない


信介くんがドレス着たら面白いんやろなあ


広がる妄想に何も気づかない本人は沢山服あるんやなここ…と言いながら
遊園地に来た小学生のように目をキラキラと輝かせている







実際私より背は高いのに何故か今だけ低身長に見えたのは許してほしい









.









「 このスキニーだったら白のシャツとかがいいんじゃない？ 」

「 白シャツ？ほんならこれがあるで 」

「 今着てるやつ？ 」

「 せや、これならちょうどええやろ 」









ぴらぴらと今日着ている服を見せてくる信介くんは
口元がにまにまと緩んでいて、後輩に考えてもらったってのが嬉しいんだろう









…孫に似顔絵もらったおじいちゃんみたいな雰囲気が漂っていることは黙っておこう









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