同い年だよね？【ハイキュー】【北信介】

農家２９ ページ30

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「 ッはぁ… 」

「 えと、なんか、ごめん 」

「 いや、俺が早とちりしたわ 」









息を切らしながら私の前に立つ信介くん
よほど焦って来たのか汗をかいている

でも、それでも、走って来るほどに
私を心配していたことが分かって

今この状態で思うことじゃないんだけど









つい、








「 すき … 」







呼吸をするように絞り出した私の声は震えていた









.









「 今、なんて、 」

「 ア"っ 」









ぱっと、顔を上げて私の顔を凝視してくる信介くん

けど、直視なんかできるわけなくて、

ぷいっと、顔を逸らした









「 え、ちょ、A、今 」

「 〜〜〜っ、も、時間だから！いく！ 」

「 おい！！！待てって！！！ 」









逃すまいとがっしりと腕を掴んでくる信介くん

農作業で鍛えられたのか、はたまたバレーで鍛えられたのか
どちらにせよその腕は筋肉が綺麗についていて見惚れてしまいそうだ

けど今は違う。新幹線に乗り遅れそう。

告白した手前、逃げ出したくなくて、答えを聞きたいけど、時間が来るばかりで足はすくむ









どうしよう









「 ほな、新幹線行くんやろ 」

「 っ！？え、？！何してるの？！ 」

「 ん？間に合うかわからんから答えながら連れてったろと思って 」

「 にしてもお姫様抱っこ？！ 」









突如として傾いた視界の正体は信介くんが私を姫抱きしたわけで。






周りから向けられる好奇の視線に恥ずかしくなって顔を真っ赤にした









.









.









「 ふう、間に合ったな 」

「 だね…って、なんで、乗ってるの…？ 」

「 んー、親御さん挨拶に行こかなて 」









.









「 え？ 」









＊

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