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待ちに待ったないけどやってきてしまった定期考査初日
治くんは朝から私に暗記がやばいと縋り付いてきたから取り敢えず赤で書いた暗記用のルーズリーフを渡してこれ見たらいいよと教えた
流石に侑くんはクラスが違うから来てないけれどLIMEがポコンポコンと鳴っている
「 鈴崎、これは？ 」
「 ここはね、ここの文法使うの。ラ変活用 」
「 あ、四段じゃないんだ 」
「 引っかかりやすいから気をつけてね角名 」
後ろからひょこっと顔を出してきた倫太郎の教科書に蛍光ペンで分かりやすいように線を引く
朝練がなくて汗をかいていない倫太郎は久々に見たし、なんだかいい匂いがする。
「 A？大丈夫？ 」
「 えっ、なま、え 」
「 小さい声だから分かんないよ 」
耳元で喋ってくる倫太郎に少しドキドキしながらも教えるけれど学校で名前を呼んでくることはないからそっちに気を取られてボロを出しそうで怖い
「 A〜！ここなんなん！分からん〜！ 」
「 鈴崎俺も教えてや〜！ 」
「 え、ちょ、順番〜！ 」
自分でも言うのはなんだが毎回定期考査はいい順位を取っているためそれを知ってる友人によく教えている。その友人に話を聞いてまた友人の友人に頼まれることもしばしば
少しだけだったけど倫太郎の時間を学校で過ごせたのは良かった
「 角名くんと最近仲ええよなぁ 」
「 なして？付き合っとん？ 」
「 えぇ？前後だから仲良いだけだよ 」
クラスの明るい女の子たちに話しかけれて見られたのかと思う。確かこの子たちはバレー部が好きだったはず。やばい、バレたらヤダ
「 ふぅん、けど不用意に近付かんでな 」
「 なんで？ 」
「 なんで？ってそりゃウチの友達に好きな子がおるから 」
「 へぇ、、、 」
【 好きな子がいる 】
その言葉を聞いて心の中に黒い渦が出てくる
私のなのに
けど公にしてない以上独占できるわけないし、と悩んでいると後ろから腕が伸びてきた
「 鈴崎これお礼 」
「 角名、イチゴミルク？これ 」
「 うん、飲めないっけ？ 」
「 あ、いや、ありがとう 」
「 なぁなぁ角名くんウチらにも頂戴や〜 」
「 なんで鈴崎さんだけなん？ズルない？ 」
さっきまですごい私に目つきが悪かったのに倫太郎を前にするとそこらの女の子に変わる。これだから女の子って怖い
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うち - うちも吹部でフルートやってるんですけど今年コンクールおもちゃ箱のファンタジーなんですけどそんな奇跡ある⁉って絶賛困惑中です！！ めっちゃこの作品好きです！ありがとうございます‼！ (4月29日 18時) (
レス) @page16 id: 87d4336dcb (このIDを非表示/違反報告)
you(プロフ) - え！？自分吹部のトランペットなんですけど！！運命ですか？？笑尊すぎて何度叫んだことか…素晴らしい作品ありがとうございます！！ (11月5日 2時) (レス) @page44 id: 360de1a91f (このIDを非表示/違反報告)
まことです。 - 読んでる間、ずっと幸せでした！ありがとうございます！！！ (2022年1月21日 13時) (レス) @page19 id: e9a746e18d (このIDを非表示/違反報告)
あまね(プロフ) - 尊いの供給過多で死にそうです(((( (2021年8月3日 19時) (レス) id: 1a6dd63888 (このIDを非表示/違反報告)
かれ(プロフ) - 彼氏より俺の方が良いって言わせたるわ！ の後の角名くんのぶっとばすぞが好きすぎて思わずスクショしましたwwww作者さん好きすぎますwwwww (2021年6月13日 22時) (レス) id: 0a939cc9b5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：仔犬
| 作成日時：2020年5月8日 22時
