頭蓋骨持つな【ハイキュー】【国見英】

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「 ッはあ、はっ、はあ……ぐすっ、っゔ、ゔぅ… 」






全速力で走った為息は切れるし汗はかくしさっきの見たものに対して何処か生理的な涙が出てくる







「 な、んでッ…告白、してきたっ、くせに、ッ 」





1人で頭を抱え込んで涙を流しながら呟く
周りは昼間だというのに建物のせいで影が多く少し薄暗い
これなら及川さんも花巻さんも見つからないだろうと思って壁に背中を預けて目を閉じる




私だけが英の隣だと思っていたのはただの自惚れ？
告白してきたから私のことが好きなんだと思って真面目に考えた私はなんなの？





そこまで呟いてハッとする
別に私は彼女ではない事実に

思い返せば彼女でもないのに近くに居たが為にこういう事になったんだ。そうだよ、離れればいいんだよ。離れれば。私は英のことが好き。じゃ、







「 …好き、じゃな、 」





そこから先の言葉が喉に引っかかって出てこない
否定したくない。英の事が好きだってことを否定したくない
けれど、今日の出来事は完全に私が昨日返事をしてないから起こったことだし、ましてや英に対して私が誰やあの女なんて聞くことができる権利なんてさらさらない
そこまで明確に分かって仕舞えば涙は驚く程のスピードで引っ込んでいくもので








今日の夜ちゃんと返事をしよう。そうだ、答えなきゃ









「 …顔ひっど 」







暗転したスマホを鏡がわりにして顔を見るが前髪はぐしゃぐしゃだし涙のせいでメイクはボロボロと落ちている
流石にこの顔で街を出歩くのは無理だ。取り敢えず鞄に常備しているマスクを身につけて家に帰ろうとする。しかし煩く鳴り響くスマホの通知が歩かせてくれない

仕方なくスマホを開く、及川さんと花巻さんから電話が鬼の様にあったからLIMEで気分が悪くなったので帰りますごめんなさい。と一方的に打って終わらす

しかし、問題はもう一つの通知









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国見英話がある









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時間も場所もなにも書いてないメッセージに既読をつけて家にいたらいい？と送ると秒で既読がついてウンと返って来た。昨日の今日で英は何の話があるのか全く見当がつかない

けれど、話があるならこちらとしても好都合だ

この時に言えばいいと私は考えて足早に家に戻る









呼び出された理由が何かも知らないで私は心を踊らせていた







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